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「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

鉄

さやわかの星海社レビアュー騎士団

いよいよ姫決定!その先にあるものは…

レビュアー:40あ〜る

このレビューが掲載されていただけたとしたら…その時期に余程のサプライズでもない限りは二代目姫は決定していると思う…
今回の投稿はレビューになるかわからないけど『星海社』と『さやわか団長』に…また、この企画を盛り上げてくれた『姫候補』の皆さんに『ありがとう』とお礼を言いたい!
そもそも、私はとある姫候補を応援したくてレビューの投稿しはじめた 〝にわか〟である…
にも関わらずだ!掲載はもとより末席ながら称号までいただくことができたことは正直嬉しい!コメントまでいただけたこと…実は嬉しさのあまり小躍りしてしまったのはまた別の話…。何が伝えたいかというと…期限でもないかぎり『何かを始めることに遅いということはない!』ということと『失敗を恐れずに行動!』ということである。この2つのことを改めて、さやわか団長から教えてもらったと思う!実際にさやわか団長や姫候補に言葉をいただき、思うところや考えることがあった…でも、幸いにして行動したことによって『答え』をいただくことができたのである。
もう一度書くが、既にこのレビューが掲載されているかも知れない7月9日に二代目姫は決定しているはず!
姫候補達には一喜一憂があり…選ばれた姫はこれからが…残念ながら惜しくも選ばれなかった姫候補にもこれからの道が待っていることだろう。未来は自分が思っているものではないとしても、進まなければならないのだ!
その先にあるもの…一人ひとり違う道を進むだろう…だけどいつかは笑顔で振り返れる時が必ず来ると信じて…

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2013.07.08

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

「二代目姫決定戦」自己紹介文

物語を語る姫<シエラザード>たち

レビュアー:オペラに吠えろ。 LordLord

敵を知り、己を知れば百戦危うからずーーそんな言葉もあるように、自己紹介文というのは読者へのアピールであると同時に、いかに「姫決定戦」における自分のキャラクターをわかっているかという指標になる。

その意味において、各姫候補の自己紹介文を読み返してみると、それぞれ趣向を凝らしているさまがうかがえる。

桑原候補が、これまで文芸部に所属していたことを売りにしている。そこから「文学少女」のキャラクターを前面に押し出しており、お薦めの本に挙げられている「銀河鉄道の夜」のロマンチストぶりも含め、彼女に古き良き「文学少女」の面影を見出す人は少なくないだろう。最後の「一生懸命頑張るので、どうぞよろしくお願い致します♪」という一文からも、「文学少女」としての彼女のけなげさが伝わってくる。

それとは対照的なのが、中村候補。徹頭徹尾「姫」というキャラクターに縛り付けられた紹介文は、そのキャラクターが「文学少女」の従来のイメージとは正反対であることもあり、いっそ潔ささえ感じさせる。反面、ミリタリー好きという彼女の趣味を感じさせないのも、「姫決定戦」というフィールドを考えた彼女の戦略か。だが、最後の一文が「大日本サムライガール」のパロディーになっていることは(どれほどの人が気づくかということはともかく)彼女のこの場に懸ける真摯さを教えてくれるといえるかもしれない。

そして、高井候補はほかの二人とは全く違う方向性を選択した。彼女の自己紹介文における「レビュー」への思いはいささか陳腐であるものの、読者にレビューを書くことの意義、意味を改めて考えさせる。「姫決定戦」は自分のキャラクターを伝えるための場ではなく、あくまでもレビュアーに自分を応援してもらうための場であるーーと、そのことを最も端的に自己紹介文で示しているのだ。

 もちろん、上記に書いたことは彼女たちの自己紹介文からこちらが勝手に感じたものに過ぎない。だが、文章を通して得るイメージが実際に会ったそれよりも劣るとは誰に言えよう? 読書というのは、かぎりなく無限に近い有限の中から選ばれた特定の文字列が読者を刺激し、それに対しての反応/イメージを引き出すことに他ならない。だから、わたしたちが彼女たちの文章から想像する「彼女たち」は、ある意味において最も「彼女たち」でもあり得る。限られた文字数の中で、いかに読者に「姫候補としての自分」のイメージを植え付けるのか。そう考えたとき、自己紹介文はこれ以上ないスリリングな「物語」として、わたしたちの前に現れるのだ。

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2013.06.22

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

鉄

レビュアー騎士団

第二場終了 途中経過

レビュアー:40あ~る NoviceNovice

中村桜姫候補の大量点数取得での逆転劇により第二場が終了した。ラジオ騎士団のオンエア以降、間違いなくレビュー投稿が増えたことはいうまでもない。
色々な思惑が交差する中、また第三場へ向けての激しいレビュー合戦がくりひろげられることは予想される…。勿論、今このレビューを書いている私にも…思いを寄せる姫候補は存在する。

さて、そんな中で各姫候補の現状をレポートしたい。

まずは、中村桜姫候補!前回の2位から逆転でトップへ…まさに電撃戦!このまま逃げ切ることができるのか?この勢いでPANZER VOR!

次に2位へ下がってしまった高井舞香姫候補!彼女の好きな麻雀に例えるなら『振り込んで』しまったのか?まだ、役満狙いで十分に逆転可能だ!

最後に3位通過の桑原由気姫候補!順位の変動は残念ながらなかったが獲得点数は確実に伸びている…山田君、他の姫候補の座布団取っちゃって…笑点の様に行くのか?

レビューを書いている殆どの方が、三人の姫候補の誰かに投票するはず!

まだ、わからない…第三場の結果は果たして…

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2013.06.22

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銀

さやわかの星海社レビュアー騎士団

レビューのすすめ

レビュアー:鳩羽 WarriorWarrior

 ひとそれぞれ書き方のスタンスはあれど、レビューとは、まず正直なのがいいような気がする。
 倒置法とか体言止めとか短文の繰り返しを多用しては、ちょっとかっこつけすぎちゃったかなと、ひとり赤面したり。自分の知識のなさや理解の浅さをさらけ出してしまう恥ずかしさとともに、それでも心をひらこうとすること。

 たとえば、ここに一冊の本があるとする。
 まずそこには作品自体の持つ「おもしろさ」がある。登場人物の喜怒哀楽だったり、ストーリーの起伏だったり、リズムのある文体だったり、とにかく読んでおもしろいなと思い、先をずっと読んでいきたいと思う気持ちだ。
 次に、作品を解釈する「おもしろさ」がくる。解釈とは、外国語を訳す作業に似ている。長くて複雑な文章を翻訳することもあれば、単語ひとつひとつの意味を調べてそれで内容をつかまえることだってできる。
 作品で感じた疑問、あるいはこの共感は一体どこからきたのだろう?  同じ辞書を使っているわけではないので、当然、ひとそれぞれ異なった訳文ができあがる。
 最後に、作品から出てきたもの、自然に出てきた感想や自分で引き出した解釈を誰かと伝え合ったりする「おもしろさ」がある。感想を言い合ったり、文章を書いてどこかに発表したり、読書会やビブリオバトル、それが発展すれば本屋大賞や大学読書人大賞というような賞の設立につながったりもする。
 知らないひとといきなり個人的な話をするのは難しいが、作品の話ならば結構できるのではないだろうか。天気や野球の話とにたようなもので、敷居は低く、奥は深い。

 レビュアー騎士団の気楽なところは、星海社に関係していれば対象がなんでもいいところだ。出版されたものに限らず、イベントでもいいし、企画そのものにでもいいし、全体についてでもいいし、一部についてでもいい。そして字数も自由である。
 さらに、論理性や発展性よりも、愛情が最上位の採点基準なのだから、レポートや書評を書くのだという気負いはいらない。愛情のほとばしるまま、感情のおもむくままにがつがつと書けばそれがおもしろい。
 何より、わたしが一番うれしく思うのは、団長や姫候補がコメントや講評を返してくれることだ。文章をただ書いて発表するだけならいくらでもできるが、プロの方が素人の書いた文章を読んでコメントを返してくれる! というのがすごい。しかも、自分でもこの展開は強引かな、支離滅裂だな、ちょっと冗長だったかなというところを的確に指摘される。痛い。だが、それが気持ちいい。
 丁寧に読まれたなら、丁寧に書こうと思う。そして丁寧に作品を読みたいと思う。
 
 どう取りつくろったところで、結局自分の嗜好や知性が露わになってしまう(もしかすると自分語りをする以上に)のがレビューなのかもしれない。けれど、この痛気持ちいいのにはまってしまうと、ついつい次の〆切をチェックするようになること、間違いなしである。
 まずはノリで書いて出してみて、この愉しみを体験してみてはどうだろうか。

 ちなみに私は、10点くらいなら頑張れば届くかな~という、一冊の本の褒賞目当てレビュアーである。

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2013.06.11

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

さやわかの星海社レビュアー騎士団

姫コメント

レビュアー:ジョッキ生 KnightKnight

 レビュアーにとって、さやわかさんからのアドバイスは貴重なものだろう。赤ペン先生のような丁寧な返信は、送る側のモチベーションに大きな影響を与えている。
 銅には銀になる為のアドバイス、銀には金になる為のアドバイスと。
 その人にあった次のステップを、分かりやすく示唆してくれるのもありがたい。

 言うなれば、これはプロ目線の話である。
 では、姫からのコメントはというと、これはアマチュア目線ということになるだろう。

 レビューというものが晒される先は、大抵アマチュア宛である。なので、その意見は非常に貴重である。
 前回のレビューで言えば、金をとったUSB農民さんへのコメントが非常に面白い。

 高井さんの発言『よくわかりませんね』は秀逸だった。
 金を獲ったレビューですら正解ではなく、誰かに届いても別の誰かには届かない可能性があるとは。
 まさに、目から鱗。
 正直、驚いたし、笑った。

 もし、レビューへのコメントに躊躇している姫がいるならば言いたい。
 ぜひ、在るがままの思いを述べて欲しい。きっとそれは、レビュアー自身も欲して止まないものだから。
 分からないなら、分からないでいいし。逆に、はっきりそう言って貰える事で、変わる何かもあると思う。
 より大胆に、激しく。
 つまり何が言いたいかといえば、

『罵って下さい、お願いします!』

 これに尽きるのです。

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2013.06.11

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

『さやわかの星海社レビュアー騎士団』

「レビュアー騎士団とは、」

レビュアー:牛島 AdeptAdept

 さやわかの星海社レビュアー騎士団とは何か? この問いかけに対して、色々な答えがあるだろう。
 ある人は「雑誌の巻末によくあるアレ」と言い、ある人は「コアな星海社のファンの巣窟」と言う。「史上最強の読者コーナー」なんて言葉を掲げてもいる。そのどれもが正しいし、実際私も「コアな星海社のファン」として、「読書コーナー」に投稿するような感覚でいつもレビューを書いている。
 ここに集まる人の理由も様々だ。星海社そのもののファンの人もいれば、さやわか団長のファンもいる。単純な腕試しをしている人もいれば、ただひたすらに「布教すること」が好きだからという人もいる。もちろん、三人の姫候補のファンだという人もいるだろう。

 このように一言で語ることができないのがこのゲームの魅力だとは思う。だが、ただ一点、これがあるからこそ「さやわかの星海社レビュアー騎士団」なのだと答えられる点がある。
 
 それは「掲載されたレビューにさやわか団長と姫(もしくは姫候補)が講評・コメントをつける」というシステムだ。

 どのような感想も、批評も、誰かに読まれなければそれは壁に向かって話しかけるのと変わらない。「投稿したレビューにコメントをつける」というアシスタントの仕事というのは非常に重要なのだ。
 また、たとえそれを人目につく場所で公開したとしても、その文章について意見をもらえるとは限らないし、仮に何らかの反応があったとして、それが常に「講評」の域にまで届くものであることは稀だろう。
 こうした反応も含めて「さやわかの星海社レビュアー騎士団」なのだと私は思うのだ。

 読後の感想を書くことは本来非常に孤独な行為だ。しかしこのゲームにおいては、掲載と同時に生きた反応が返ってくる。「自分の書いた文書が読まれている」と実感できる。
 それは堅苦しい能書きなんて必要ないほどに、嬉しいことなのだ。

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2013.06.11

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

さやわかの星海社レビュアー騎士団

第一場を終えて

レビュアー:ジョッキ生 KnightKnight

実に面白い展開!
高井さんがここまでポイントを伸ばすとは、全く予想外だった。
てっきりガルパン効果で、中村さんが伸びてくると思っていたのだが。
なるほど、そうくるか。

何故このような結果になったのか。
調べてみると、理由は簡単。

USB農民さん、ticheeseさん上位者による、高井さんへの全ぶっぱだ。
USB農民さんに関しては、ツイッターを見るに前から懸念していた要素。
前回の覇者が、推しメンへの大量ポイント投入。
まるで、昨今のAKBを見るような既視感に、不安を覚えていた。
事実、その通りになってしまったのが現状である。

さあ、ここからどうするか。
後、三場残っている。
いろいろな感情が交錯することだろう。
上位者の動向は?
このまま推しメンへのポイント投入を続けてくるのか?
それとも一場ごとに変えてくるのか?
他のレビュアーはどうする?
徒党を組んで特定の人物へポイントを集中してくるのか?
まだこの企画を知らない人に呼びかけるのもいいだろう。

何にせよ、このままじゃ終わらない。
まだまだやれることはあるはずだ。
試合は終わるまで分からないから、面白いのだ。
ただ一つ言えることは、何もしなければ変わらないということ。
もっと見せて欲しい。
個人が持っている執念というものを。
それが生む、波乱の展開を期待して止まないから。

と、状況を肴に楽しみまくっていている自分がいる。
えへへ。
頑張れ桑原さん!
ジョッキ生は桑原さんを応援しています!

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2013.06.11

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

さやわかのレビュー騎士団の方針そのもの

当たり前ってどんな味?

レビュアー:Dual InitiateInitiate

反骨精神をもつ問題児として、この活動そのものに多少の批判を。

星海社がやっている以上、星海社の活動をレビュー対象にするのは道理かもしれないが、それは間違っていなくとも正しくはないと思う。

あなたはかどかーわ文庫のほんを読みました。でも次に読む本は必ずすみ川文庫ですか? こうだーん社の本も同じく。すなわちいくら範囲を広げても、同一社の活動だけのレビューは元々知っている人間のレビューに限定しているに等しい。新しい風を迎え入れるためのレビューを集めたいならば、星海社以外の、他の出版社に関わらない、この世の風刺やレビュワーによる有志の短編投稿を募り、そのレビューをするなどの展開もあってもいいのではないだろうか?

星海社は新しい。だからこそできることがあるはず。期待しています!!

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2013.05.29

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

二代目姫決定戦

Whom, selection?

レビュアー:ラム AdeptAdept

 レビューを書いていつもどおりに投稿しようと思っていたらとても困惑した。
いなくなったのぞみ姫。(今までありがとう! 決して忘れないよ!!)
 新しく立った3人の姫候補。
 私は団長と姫の掛け合いコメントが好きだ。(団長には申し訳ないがコメント欄に姫がいないとちょっとしょんぼりする。)
 誰に2代目姫になって欲しいか、今後のことを考えると適当には決められぬ。
 推しメンならぬ、推し姫の決め方。
 みなさんのぞみ姫と同じく声優さんだそうだ。(すみません、詳しくないので知らない方ばかりです・・・・・・orz)

 誰を推すか、選ばねばならない。(なぜならレビュー投稿画面が三択制だったから!)

 まず、tugeneko画伯のイラストをみよう。(担当の平林さん曰くとても似ているとのこと。)
 気になったらtwitterのアイコンやブログの写真と見比べると良い。
 そこまでするのは面倒、という方はプロフィールと自己紹介だけでも、それぞれの個性が垣間見える。
 とくに、お薦めの本。(自分が選ぶなら、と思うととても悩むのに、星海社の本を入れる気遣いまでできる子が多い。笑)
 また出身地が同じなら応援もしやすいだろう。(残念ながら、私と同じ出身地の方はいなかった。)
 他にも、血液型や誕生日、趣味も3人ともバラバラで、本当に誰を選ぶか決めかねる。

 だから、最後の決め手にしたのは身長だった。(なんと、一番小さい子と大きい子の身長差は21cmもあるのだ!)
 147cm、157cm、168cm。(真ん中に注目。157は素数! 素数なのです!!)
 というわけで今回私は素数に決めた。(そんな理由で選んだのと残念に思わないでね、ちゃんといろいろみた後の素数なのです。)

 さて、私が推し姫を選んだところで彼女が姫になるかはまだ決まっていない。(
みんなはどうやって推し姫を決めるのかなぁ?)

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2013.05.29

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

書店への販促ツール提供

良質なレビューを活かした販促ツールが欲しい!

レビュアー:しどぅす InitiateInitiate

レビュアー騎士団の表彰されたレビューを勉強がてら見ていると、なるほど良質な、愛情に溢れたものが多く、とても好ましい。
自分は興味のある一作品、一作者のためだけに最前線を知り、興味を持ち、レビューを投稿するようになったが、他作品への興味が如実に湧いてきた。

レビューへの返答も誠実で、自分に対してはより改善できる案を示してくれた。そのおかげで、大ざっぱに勢いのみで書いていた自分を反省し、より良いレビューを書こうと思えた。現在もそのレビューを書くために推敲中だ。

個人的には、短文で、その作品が自分をいかに変えたか、何をもたらしたかに重点を置いているレビューが好きだ。自分がそんなレビューを常々書きたいと思っているからだろう。

愛情に最も重点を置いている採点基準も好きだ。ジョルジュ・ベルナノスの『人は熱狂しないでは偉大なる真実にまで到達しない。冷静は議論するけれども創意しない。』の言葉を思い出す。

これらのレビューが、もし一部でもブクポップのような書店向けPOPに整形加工、書店向けに提供していただけたら、元書店員としてとても嬉しい。すでに販促ツールは書店向けに提供しているようだけども、こうした読者目線のレビューが最も売り場に説得力と華をもたらし、影響力ある売り場の構築に寄与するからだ。

書店は淘汰が進んでいるが、いまだに提案力のない書店が多く存在している。しかし、若い書店員が意欲的に売り場を作っている場所も、確実にあるのである。彼らに訴求する事ができれば、そして彼らを巻き込んで盛り上がっていくことができれば、とても壮観ではないだろうか。

このようなレビューを読ませていただけるレビュアーの皆様と、それを実現する最前線に今後も祝福あれ!

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2012.04.23

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

kishidan-review.png(バナー)

レビューが情熱的かはさておいて。

レビュアー:横浜県 AdeptAdept

「この作品の情熱的なレビューが読める!」らしい。
どこでかって? ここですってよ。
そう、まさにここ。『さやわかの星海社レビュアー騎士団』
どういうコーナーかって?
星海社の各作品にレビューを投稿する、読者参加型の企画です。

でもレビュアー騎士団は、「書く」と同時に「読む」ためのコンテンツです。
「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーは、レビュアー騎士団の「読む」面をクローズアップしていると言えます。
ちなみに今までに作られた数々のバナーや広告(?)は、基本的に「書く」ことを推奨するものばかりでした。
だからこのバナーは、レビュアー騎士団にとっては目新しい部類のものになります。

じゃあレビュアー騎士団を「読む」こと自体が斬新なのかと訊かれれば、当然そんなことはありません。
だって投稿者ふくめ誰1人として閲覧しないのであれば、レビューを「書く」意味もなくなってしまいますからね。
そもそも、さやわか団長は1年ほど前にTwitterでこう書いています。
「レビュアー騎士団の作りはジャンプ放送局、糸井重里の萬流コピー塾、ベーマガのホンキ・ホンネという、古い雑誌の投稿コーナーからヒントを得てます」
もちろん参考にされたのはゲームシステムなどではありましょうが、最初からレビュアー騎士団が「読む」ためのものとして意識されていたと読み取れます。

ここで重要なのは、レビュアー騎士団の読み方には2通りあるということです。
1つは、単に雑誌の投稿コーナーと同じ読み方です。
発刊日に雑誌を買って、その号に掲載されている分を読むのと同じように。更新日にレビュアー騎士団を開いて、その回に選考されたレビューを確認するのです。
2つ目こそ、「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーが指し示す読み方です。
自分の好きな物語について、どんなレビューが寄せられているのか、作品ごとに目を通すのです。
これは雑誌の投稿コーナーではできない読み方ですよね。記事をスクラップしているのなら別ですが、紙の媒体では難しいことです。
レビュアー騎士団がWeb上のコンテンツであり、作品ごとのアーカイブを設けているがゆえにできるわけです。
まぁ別にそういった機能は、昨今たいして珍しくはありません。ニュースサイトがジャンル別に記事を区分しているのも同じことです。
ただ、それが読者の投稿コーナーのことであるとなれば、やはり特異的な点と言えるでしょう。

「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーは、レビュアー騎士団がただの投稿コーナーではなく、「読む」コンテンツでもあることを教えてくれています。
そして同時に、雑誌の投稿コーナーとは一味違う楽しみ方を推奨しているのです。
レビュアー騎士団の特徴と可能性を伝えてくれていますね。
バナーとは、そのリンク先を紹介するための画像ですから、その役割を十分にこなしてくれています。
このバナーのおかげで、もっとユーザーが増えてくれると嬉しいですね。

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2012.04.23

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

さやわかの星海社レビュアー騎士団

さよなら、私の背向け主義

レビュアー:ユキムラ AdeptAdept

 友人が、会う度に星海社への思いを熱く語ってくれてたんです。
つられて私もときどき『最前線』というサイトを覗くようになって。
 読むのは勿論のこと、文章を書くのも割と好きだから、レビュアー騎士団のこと すごーく気になっていた。
自分が読んだ本について語ったり、他の人のレビューにレビューで返したり、ランキング形式で読書仲間の存在を意識し合ったり。
読書って孤独なイメージがつきまといがちなのに、この出版社のサイトは読者同士でつながりがあるなんて素敵だなーって。
そんな気持ちが「投稿したいなー 参加したいなー」って、そんな感情に変化するのに時間なんか必要無かった。

 でも、投稿しなかった。
できなかったって言う方が正確かな?
だって、星海社には太田さんがいるんだもん。


 実を言うと、私、太田さんのことをけっこう嫌っていた時期があったんです。

 今を遡ることン年前。
ある雑誌に掲載された奈須きのこ氏インタビューを読んだことがきっかけで。

 当時、毎号買っていたその雑誌。
まだ【奈須きのこ】を知らなかった私は、インタビューをざっと流し読むという、今考えたらすっごくもったいないことをして。
そのインタビュー記事の中にあったんですね。
講談社ノベルス版『空の境界』出版説得にあたり、太田さんが奈須氏を露天風呂に誘ったという記述が。

 その頃はまだ、『Fate』も『月姫』も未プレイだった私。『空の境界』だって読んでなかった。
奈須氏が男性だなんて、思っていません。
だって、きのこさん なんですよ?
思い込みが激しいワタクシメ、この時点で太田さんのことをがっつり嫌っちゃいました★
インタビューどころか冒頭の作者紹介さえちゃんと読まないまま、雑誌を閉じちゃう始末――


 それから私にとって太田さんとは、女性を露天風呂(混浴)に強制連行する変態さんでした。

 この場を借りて謝ります。
太田さん、しばらくの間、勘違いで嫌っていてごめんなさい!


 そんな事情があって、私、誤解がとけてからも太田さんがいる星海社と距離を取ろうとしてたんです。
太田さんへの申し訳なさとか羞恥心とかで、なんかこう...「あばばばばー!!」って感じで。
星海社に積極的に関わることを避けてた。でも、完全に無視することもできなくて。
距離を取って背中を向けて、ときどき振り返ってチラ見して。
いいなー、みんな楽しそうだなーって。
でも太田さんのこと誤解してた私に、参加資格なんてないよね…って勝手にしょんぼりして。
マチアソビで太田さんと実際にお会いするまで ずっと。

 だけど、マチアソビで太田さんの営業用スマイルに魅せられて(ついでにちょこっとお話もして)、私、吹っ切れました!
せっかく楽しそう企画があって、参加機会があるなら、過去なんて関係ない。
 読んで面白かったんだから、それを他の人にも伝えないと、もったいないじゃない?
そもそも、レビューってそういうもんだよね。

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2012.04.23

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

鉄

投稿終了画面のtugenekoさんの絵

自分だけの絵 part.2

レビュアー:yagi_pon NoviceNovice

自分の中で勝手にできた、パート2シリーズです。

一度書いた話ですが、また書きたいと思います。
新しい投稿終了画面のtugenekoさんの絵、素敵ですね。
レビューを投稿して得点を重ねていけば褒賞が得られるわけですが、
この絵は一番最初の褒賞ですよね。
レビューをたとえ一文字のものでも投稿すれば見られるわけですから。

さて今回は、桜満開の絵。
団長が姫を肩車してあげています。
団長の顔は見えていませんが、
きっと、イリヤを肩車している切嗣みたいな優しい顔をしているはず。
ほほえましいですね。

そして今回は、「ありがとうございます」が団長の吹き出しです。
夏ver、秋verは背景に書いてあり、
冬verは書き初め風に、これも背景の一部になっていたわけですが、
今回はそうではありませんでした。
それにしても、姫が違うことに夢中で、団長が本筋に戻すという、
ふつおたなんかでよくあるパターン!
関係性まで見えてきますね。

ここまでの流れは前回とほぼ同じですね。
一枚の絵を見ていろいろ想像できると、
自分だけの想像ができるから、それが自分だけの絵になるんだと。

まぁ結末が同じではつまらないので、
自分で自分にツッコミを入れてみることにします。
そもそも、だいたいそんな想像はみんなできるんじゃないか?と
それは全然「自分だけの絵」ではなく、
むしろ特定の人たちが楽しむことのできる、
いわば「私たちの絵」なのではないかと。

投稿終了画面の絵って、ライトノベルでたまにある、
あとがきのあとに載っている絵に似ていると思うんです。
その本を読んだ人がうれしくなるような絵。
レビュアー騎士団の投稿終了画面もきっと同じだなって。
レビュアー騎士団を知っている人がうれしくなる絵が、
毎回出てくるわけで。
読者である「私たち」だけに向けられた絵。

そして、「私たちだけの絵」としても、
tugenekoさんの絵は良いと、私は思います。
先ほど似ていると言ったライトノベルのあとがきにも、
大きくわけると二つパターンがありまして、
一つはただかわいい女の子が描いてあるパターン。
もうひとつは読んだ人がうれしくなる絵が描いてあるパターン。

一つ目を全否定するわけではありませんが、
二つ目だとやっぱり、余計にうれしいんですよね。
読み終わった人がいろいろと想像できたり、クスっとできたり、
それこそ、投稿終了画面と同じなわけで。
秋verの本をはむはむしてしまっている姫もかわいいけれど、
今回みたいな絵の方が、私は好きですね。
かわいいだけじゃない、「私たちだけの絵」なので。

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2012.04.02

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

tugenekoさんのイラスト

自分だけの絵

レビュアー:yagi_pon NoviceNovice

絵のことはよくわからない。
でも好きな絵ならある。
一枚からいろいろな想像が膨らむ、そんな絵が好き。
だって、見ていて楽しくなるから。

最前線の中でいえば、tugenekoさんの絵が好きだ。
レビュアー騎士団のイラストだからってこともあるけど。
例えば、新しくなった投稿後に表示される絵。
水着の姫と砂で固められた団長。
もちろん第一印象はみんなだいたいいっしょだろうけど
姫つるぺt…じゃなくて、姫かわいい!
けどまぁそこからがさらに楽しい。

さぁこれから海で遊ぶよ!みたいな姫に対し、
何かを悟ったように遠くを見つめる団長。
散々姫に砂で遊ばれたんだろうなぁとか、
パラソルで日陰に入れてあげるとかはやさしいなとか、
そもそも海にくるのにスコップって!埋める気満々!?とか、
まぁいろいろあるよね。

さらに発展させてくと、
あの砂じゃどう考えても甲冑入りきらないから、
砂の中は生身なんじゃないかとか、
レビュアー騎士団では立場上団長が上で姫が下だけど、
こういうとこではそういうの関係ないんだ笑とか、
いろいろ想像できて楽しい。

みんなが見てる絵でも、
そうやって想像してくことで自分だけの絵になる気がする。
自分で絵を描くことはないけど、自分だけの絵がそこにはある。
そんな気がする。

一枚からいろいろな想像が膨らむ、そんな絵が好きだ。

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2011.08.17

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

銅

ラムさんの「Don't Think. Feel!」

好きなの。

レビュアー:yagi_pon NoviceNovice

「言うなれば私は脱落者だった。奈須きのこに選ばれなかった。それでも、私が奈須きのこを選んだの。」
ラムさんのこの言葉、読んだときからとっても好きだった。

たぶんポイントは最後の「の」だと思う。意地っ張りな女性を思わず想像してしまうような。この文章を書いた人はこんな人なのだろうかと思わず、頭の中にラムさんが出現した。
そしてもう一つのポイントは、「選ばれなかったけれど選んだ」という意思。選ばれなかったのだと弱さを認めたからこそ、それでも選ぶのだと強さを持つことができて。女性らしさの中に確かな芯の強さを冠知ることができる。


Don't Think. Feel!
考えないで感じたことを書き綴ったらこんなことになってしまった。
レビューという一つ一つはそこまで長くはない文章の中にも、ちゃんとそれを書いた人が見えてくる文章は、読んでいて楽しい。
文章を読むおもしろさだけではなく、その文章の奥にいるその人を少しでも感じられるから楽しい。

レビューは書くのも楽しいけど、読むのだって楽しいんだぜ!(と反対に男っぽい締めくくりをしてみる)

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2011.06.17

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

鉄

イベントクエスト「星海社FICTIONS連動・短文レビュー企画」

新たな一歩

レビュアー:ticheese WarriorWarrior

短い文章でもこれほど作品の魅力を伝えられるのか。
私は短文レビュー企画で衝撃を受けました。第4場が終了した騎士號争奪戦ではレビュアーの常連化が進み、ランカー達は試行錯誤を重ねてアイデアや論考、美文を展開してきました。
そんな中行われた短文レビュー企画は騎士号争奪戦に原点回帰をもたらし、銃弾が飛び交う戦場を刀で切結ぶ合戦場に変えてしまったのです。
深い論考よりも一言の睦言。奇策よりも共感できる正道。
これらのレビューを読んでいると新たなレビューを書く気力に満ちてきます。
まずこの250文字が新たな一歩です。

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2011.05.09

「さやわかの星海社レビュアー騎士団」のレビュー

鉄

さやわかの星海社レビュアー騎士団

レビューに明日を手繰り寄せられるのか

レビュアー:横浜県 AdeptAdept

最初は斯様な企画に意味があるのかと疑問だった。最早誰でも文章を書けるような時代になった。オンラインの商店へ入れば、あらゆる物に、あらゆる人間が評価を下す事が出来る。かつては文体を持ち得た有識者の手によってしか成され得なかったレビューを、今や素人がいくつも書き殴ってしまっている。かく言う私もその一人ではあるけれど、そんなレビューの有用性もまた安易に格付けされる現状は、はっきり異常であると考えている。
その中で敢えて「優れたレビューの書き手」なる者を発掘する事に、どんな意義があるというのか。しかし次にさやわか団長の文章を読んでみると、私はどうもこのコーナーに惹かれずにはいられなくなった。このコーナーが「よいレビューとは何か」という疑問を読者と共に模索するものだと位置づけられている、そう感じたからだ。真に洗練されたレビューとは如何なるものなのか、その答えは私が欲していた将にそれだった。
これは私も参加をしなければ。即座にそう思い立った時刻は、締め切り前日の午後五時。はてさてどうすべきか。早速ルールを確認する。どうやら応募された原稿は、「愛情」「論理性」「発展性」の三項目によって評価が下されるらしい。
私は少し引っ掛かった。と同時に頼もしくも思った。要するに私は勘違いをしていたのだ。「優れたレビュー」とは何かを、ただひたすらに探し回るコーナーであると。どうやら違うらしい。このレビュアー騎士団は、既にある程度の方向性を持った上で、「レビュー」という存在そのものをレビューの対象としているのではないか。その方向性が正しい事を、帰納法的に証明するための舞台なのではないか。
先に挙げた三つの要素を順に眺めてみる。

「愛情」
何かを評価する時、確かに私達は対象に敬意を払う必要がある。そして何らかの愛着を持ち、少しずつ対象に顔を近付けて行く。
「論理性」
冒頭で述べたように、誰でも文章を発信できるこの時代には、論理性を伴わず、説得力の無い文章は相手にされまい。
「発展性」
対象を褒める乃至は貶すだけであれば、ただの感想、独り言に過ぎなくなる。今後を見通すための有用な方策が述べられている必要がある。

詰まる所、レビュアー騎士団はまず「レビュー」に「愛情」を持った上でその概要を浮き彫りにする。第二に私達読者が参加する事で多くのレビューを精査し、これら三要素が「レビュー」に必要であるとの「論理性」を持った根拠を形作っていく。そして最後に「レビュー」が持つ「発展性」を導き出して与える。この働きこそがレビュアー騎士団の存在意義なのではないか。
しかしやはり、完全にゴールが見えている訳ではないだろう。さやわか団長が呼び掛ける通り、私達が「一緒に考えて」いかなければならない。私達がレビューをいくつも送り続ける事により、少しずつ「レビュー」の「発展性」を覗かせていかなければならない。例えこの文章が如く甘ったれたものであったとしても。
私はもう既に、クリック一つでこの稚拙なレビューを投稿し得る状態にある。緊張する。胸が高鳴る。されど迷わない。私はレビュアー騎士団のための、そして「レビュー」のための踏み台になる覚悟を厭わない。
そして私以外の投稿者が、一体どのような文体で、どのような文章を書いたのか。それらのレビューにより、このコーナーと「レビュー」は発展を遂げられるのか。
楽しみで楽しみで堪らない。

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2011.02.10


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