1999年のゲーム・キッズ(上)
雄弁な絵
レビュアー:zonby Adept
うっかり上巻しか買っていなかった「1999年のゲーム・キッズ」であるがパラパラめくっていたイラストだけで、もう下巻を買わねばという気持ちになってしまい、たいへんだ。
「1999年のゲーム・キッズ」に使用されている
「第九話 究極のビジネス KETWARD★人口冬眠」のイラストがあまりに素晴らしく眩暈がした次第である。
人工冬眠という題に合わせて、つららの中で眠る女性達を描いたイラストだ。
停滞した氷の中、各々の姿勢で目を閉じている女性達は全員全裸で、なめらかな身体の線が美しく、悩ましい。
驚くべきことは、これがモノクロイラストだということである。
カラーイラストなんて見た日には、爆死するのではないかとひやひやする。
竹さんのイラストにおけるその色彩感覚や、独特の線。画面構成については知られたところなので、今更私が熱弁するまでもないだろう。
それよりも注目したいのは、竹さんが描く女性の身体。
それを形作る線へのこだわりである。
柔らかく。
しなやか。
全てがゆるやかな曲線で表現される女性像には
清潔な色気が万遍なく満ちていると思う。
この明らかに女性的な身体を描きながらも
中性。
いやいっそ無性とさえ感じられる、そのバランス感覚は稀有なものだ。
「1999年のゲーム・キッズ」を手にとる機会があったら
55ページを開いて見て欲しい!
そんな紹介をしたくなるようなすごい絵だ。
「1999年のゲーム・キッズ」に使用されている
「第九話 究極のビジネス KETWARD★人口冬眠」のイラストがあまりに素晴らしく眩暈がした次第である。
人工冬眠という題に合わせて、つららの中で眠る女性達を描いたイラストだ。
停滞した氷の中、各々の姿勢で目を閉じている女性達は全員全裸で、なめらかな身体の線が美しく、悩ましい。
驚くべきことは、これがモノクロイラストだということである。
カラーイラストなんて見た日には、爆死するのではないかとひやひやする。
竹さんのイラストにおけるその色彩感覚や、独特の線。画面構成については知られたところなので、今更私が熱弁するまでもないだろう。
それよりも注目したいのは、竹さんが描く女性の身体。
それを形作る線へのこだわりである。
柔らかく。
しなやか。
全てがゆるやかな曲線で表現される女性像には
清潔な色気が万遍なく満ちていると思う。
この明らかに女性的な身体を描きながらも
中性。
いやいっそ無性とさえ感じられる、そのバランス感覚は稀有なものだ。
「1999年のゲーム・キッズ」を手にとる機会があったら
55ページを開いて見て欲しい!
そんな紹介をしたくなるようなすごい絵だ。