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読者レビュー

銅

kishidan-review.png(バナー)

レビューが情熱的かはさておいて。

レビュアー:横浜県 Adept

「この作品の情熱的なレビューが読める!」らしい。
どこでかって? ここですってよ。
そう、まさにここ。『さやわかの星海社レビュアー騎士団』
どういうコーナーかって?
星海社の各作品にレビューを投稿する、読者参加型の企画です。

でもレビュアー騎士団は、「書く」と同時に「読む」ためのコンテンツです。
「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーは、レビュアー騎士団の「読む」面をクローズアップしていると言えます。
ちなみに今までに作られた数々のバナーや広告(?)は、基本的に「書く」ことを推奨するものばかりでした。
だからこのバナーは、レビュアー騎士団にとっては目新しい部類のものになります。

じゃあレビュアー騎士団を「読む」こと自体が斬新なのかと訊かれれば、当然そんなことはありません。
だって投稿者ふくめ誰1人として閲覧しないのであれば、レビューを「書く」意味もなくなってしまいますからね。
そもそも、さやわか団長は1年ほど前にTwitterでこう書いています。
「レビュアー騎士団の作りはジャンプ放送局、糸井重里の萬流コピー塾、ベーマガのホンキ・ホンネという、古い雑誌の投稿コーナーからヒントを得てます」
もちろん参考にされたのはゲームシステムなどではありましょうが、最初からレビュアー騎士団が「読む」ためのものとして意識されていたと読み取れます。

ここで重要なのは、レビュアー騎士団の読み方には2通りあるということです。
1つは、単に雑誌の投稿コーナーと同じ読み方です。
発刊日に雑誌を買って、その号に掲載されている分を読むのと同じように。更新日にレビュアー騎士団を開いて、その回に選考されたレビューを確認するのです。
2つ目こそ、「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーが指し示す読み方です。
自分の好きな物語について、どんなレビューが寄せられているのか、作品ごとに目を通すのです。
これは雑誌の投稿コーナーではできない読み方ですよね。記事をスクラップしているのなら別ですが、紙の媒体では難しいことです。
レビュアー騎士団がWeb上のコンテンツであり、作品ごとのアーカイブを設けているがゆえにできるわけです。
まぁ別にそういった機能は、昨今たいして珍しくはありません。ニュースサイトがジャンル別に記事を区分しているのも同じことです。
ただ、それが読者の投稿コーナーのことであるとなれば、やはり特異的な点と言えるでしょう。

「この作品の情熱的なレビューが読める!」というバナーは、レビュアー騎士団がただの投稿コーナーではなく、「読む」コンテンツでもあることを教えてくれています。
そして同時に、雑誌の投稿コーナーとは一味違う楽しみ方を推奨しているのです。
レビュアー騎士団の特徴と可能性を伝えてくれていますね。
バナーとは、そのリンク先を紹介するための画像ですから、その役割を十分にこなしてくれています。
このバナーのおかげで、もっとユーザーが増えてくれると嬉しいですね。

2012.04.23

のぞみ
たくさんの作品や、皆さまからの投稿に支えられている場所だなぁと、改めて、考えさせられましたわ! 皆様、本当にありがとうございます!
さやわか
まあしかし、このレビューもあくまでレビューとしてジャッジするのがレビュアー騎士団の誇りであります! さて、レビュアー騎士団でなくても、ほとんどの場合、たとえば『ジャンプ』などの雑誌でも、投稿コーナーというのは多くの読者にとって「読み物」なのではないかな、と思いました。そういう意味でこのレビューの主張は論理的に少し不備がある。ですが、「最初からレビュアー騎士団が「読む」ためのものとして意識されていたと読み取れます」という書き方には何かハッとさせられるものがありました。つまり、あらゆる投稿コーナーとは(そのコーナーの趣旨とは裏腹に)実はほとんどの読者にとって「読み物」である、ということを目新しい事実として指摘した方が、このレビューとしては「なるほど」と思わせるようなものになったのではないかな、とちょっと思いました。いかがでしょうか? ともあれ最前線全体の中にあるたった一つの「画像」に対するレビューということも含めて、なかなか面白いレビューでした! 「銅」にさせていただきました。

本文はここまでです。