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読者レビュー

銅

さやわかの星海社レビュアー騎士団

さよなら、私の背向け主義

レビュアー:ユキムラ Adept

 友人が、会う度に星海社への思いを熱く語ってくれてたんです。
つられて私もときどき『最前線』というサイトを覗くようになって。
 読むのは勿論のこと、文章を書くのも割と好きだから、レビュアー騎士団のこと すごーく気になっていた。
自分が読んだ本について語ったり、他の人のレビューにレビューで返したり、ランキング形式で読書仲間の存在を意識し合ったり。
読書って孤独なイメージがつきまといがちなのに、この出版社のサイトは読者同士でつながりがあるなんて素敵だなーって。
そんな気持ちが「投稿したいなー 参加したいなー」って、そんな感情に変化するのに時間なんか必要無かった。

 でも、投稿しなかった。
できなかったって言う方が正確かな?
だって、星海社には太田さんがいるんだもん。


 実を言うと、私、太田さんのことをけっこう嫌っていた時期があったんです。

 今を遡ることン年前。
ある雑誌に掲載された奈須きのこ氏インタビューを読んだことがきっかけで。

 当時、毎号買っていたその雑誌。
まだ【奈須きのこ】を知らなかった私は、インタビューをざっと流し読むという、今考えたらすっごくもったいないことをして。
そのインタビュー記事の中にあったんですね。
講談社ノベルス版『空の境界』出版説得にあたり、太田さんが奈須氏を露天風呂に誘ったという記述が。

 その頃はまだ、『Fate』も『月姫』も未プレイだった私。『空の境界』だって読んでなかった。
奈須氏が男性だなんて、思っていません。
だって、きのこさん なんですよ?
思い込みが激しいワタクシメ、この時点で太田さんのことをがっつり嫌っちゃいました★
インタビューどころか冒頭の作者紹介さえちゃんと読まないまま、雑誌を閉じちゃう始末――


 それから私にとって太田さんとは、女性を露天風呂(混浴)に強制連行する変態さんでした。

 この場を借りて謝ります。
太田さん、しばらくの間、勘違いで嫌っていてごめんなさい!


 そんな事情があって、私、誤解がとけてからも太田さんがいる星海社と距離を取ろうとしてたんです。
太田さんへの申し訳なさとか羞恥心とかで、なんかこう...「あばばばばー!!」って感じで。
星海社に積極的に関わることを避けてた。でも、完全に無視することもできなくて。
距離を取って背中を向けて、ときどき振り返ってチラ見して。
いいなー、みんな楽しそうだなーって。
でも太田さんのこと誤解してた私に、参加資格なんてないよね…って勝手にしょんぼりして。
マチアソビで太田さんと実際にお会いするまで ずっと。

 だけど、マチアソビで太田さんの営業用スマイルに魅せられて(ついでにちょこっとお話もして)、私、吹っ切れました!
せっかく楽しそう企画があって、参加機会があるなら、過去なんて関係ない。
 読んで面白かったんだから、それを他の人にも伝えないと、もったいないじゃない?
そもそも、レビューってそういうもんだよね。

2012.04.23

のぞみ
ふふふ。私、太田さんにお風呂に誘われたことありませんわ。
さやわか
なんか姫がセクシャルな話題を始めた――!! いけませんぞ――!!
のぞみ
でも、太田さんはお優しくて、少し不思議で、情熱的な方ですわ!
さやわか
ごっ……誤解を招く言い方! いけませんぞ――!!
のぞみ
でもユキムラさんの誤解がとけて、良かったですわ~(^∀^*)これからも、星海社をどうぞ、よろしくお願いいたします。なんだかこのレビュー、お手紙のようで親しみやすいですわね!
さやわか
っていうかこれは、レビュアー騎士団用のレビューなんですな! 「太田克史」のレビューかと思った……(笑)。ともあれ愛情たっぷりであることは疑いようのないレビューだと思うので、「銅」は間違いないと思います。しかし最後の最後でレビューとしての体裁を守ってますが、冗談を抜きにして前半部が少しファンメールっぽすぎるかな、と思いました。面白いエピソードではあるのでどう修正するかは難しいのですが、ひとまず全体を通してレビューとして成り立たせるように考えてみるのはどうでしょうか?

本文はここまでです。