「世界の覇権を巡る戦いの決着は――!?『覇道』の世界征服ここに完結――!」
と書かれた帯にリンとリザの2人が地球を掴むようなイラストの表紙絵。
丸く収まった感が若干ネタバレ気味だけど、可愛いから問題ない!
とにかく早く続きが知りたくて駆け足で読んだ。
海斗達の急成長してゆく会社は虚業から実業への転換に成功するが、出資者だった相羽社長からの襲撃にあう。雇ったホームレスを使い、でっち上げのやらせデモ対抗する。
海斗とリザの命を助け、協力を要請してきたのはロシアの諜報機関で、あれ?
プーチン出できた(笑)
風呂敷は広がり、現実とフィクションが絡み合う。
単行本の時のタイトルは『神と世界と絶望人間』。
暗いタイトルだが、絶望したくなるほど、陰謀の暴露が描かれる。
9・11後のアメリカによるイラク戦争、チェチェンに対するロシアの策略、イギリスの地下鉄爆破テロ、「そういや今になって冷静に考えてみるとおかしいよね」のオンパレード。
この本が、2010年に講談社BOXから出版されてから4年後の今読んでも、フィクションと現実が混ざり合った物語が示唆するものは大きい。
例えば、現在のウクライナの混乱。
今20歳になったリザなら、プーチンになんて言うだろうか?
「あんたホンマやらかしてくれるなぁ、かなわんで」とか?
リザや、海斗たちがフィクションの存在であろうと、嘘じゃないのは、この世は確かに陰謀にまみれ、間違いなくザ・ズーパークラス(超階級)と呼ばれる人達は居て、そういう奴らに世界はだいたい征服されているということ。
ただ、ここで、リザが海斗に会う前のような「生きとうないっ!」と喚く「絶望人間」になるのではなく、自分の命より大切な誰かが存在することが、どんなに天才だろうと人間ならば必要だということなのだろう。
海斗にとって父や、リザを8歳まで育てたメルヴィル博士、そして、互いに想いあう海斗とリザのように。
最後に、世界中の陰謀を暴露しようとしたために、この本があまり売れていないなら、ブランフォード家の陰謀なんじゃないの? と思ったり。
と書かれた帯にリンとリザの2人が地球を掴むようなイラストの表紙絵。
丸く収まった感が若干ネタバレ気味だけど、可愛いから問題ない!
とにかく早く続きが知りたくて駆け足で読んだ。
海斗達の急成長してゆく会社は虚業から実業への転換に成功するが、出資者だった相羽社長からの襲撃にあう。雇ったホームレスを使い、でっち上げのやらせデモ対抗する。
海斗とリザの命を助け、協力を要請してきたのはロシアの諜報機関で、あれ?
プーチン出できた(笑)
風呂敷は広がり、現実とフィクションが絡み合う。
単行本の時のタイトルは『神と世界と絶望人間』。
暗いタイトルだが、絶望したくなるほど、陰謀の暴露が描かれる。
9・11後のアメリカによるイラク戦争、チェチェンに対するロシアの策略、イギリスの地下鉄爆破テロ、「そういや今になって冷静に考えてみるとおかしいよね」のオンパレード。
この本が、2010年に講談社BOXから出版されてから4年後の今読んでも、フィクションと現実が混ざり合った物語が示唆するものは大きい。
例えば、現在のウクライナの混乱。
今20歳になったリザなら、プーチンになんて言うだろうか?
「あんたホンマやらかしてくれるなぁ、かなわんで」とか?
リザや、海斗たちがフィクションの存在であろうと、嘘じゃないのは、この世は確かに陰謀にまみれ、間違いなくザ・ズーパークラス(超階級)と呼ばれる人達は居て、そういう奴らに世界はだいたい征服されているということ。
ただ、ここで、リザが海斗に会う前のような「生きとうないっ!」と喚く「絶望人間」になるのではなく、自分の命より大切な誰かが存在することが、どんなに天才だろうと人間ならば必要だということなのだろう。
海斗にとって父や、リザを8歳まで育てたメルヴィル博士、そして、互いに想いあう海斗とリザのように。
最後に、世界中の陰謀を暴露しようとしたために、この本があまり売れていないなら、ブランフォード家の陰謀なんじゃないの? と思ったり。