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レビュアー「ジョッキ生」のレビュー

銅

ミス・モノクロームさん

天職

レビュアー:ジョッキ生 Knight

ミス・モノクロームさんはアイドルを目指しているわけだが、ふともっと向いてる職業に気付いてしまった俺がいる。ずばりそれは……と、それは話を振り返りながら説明していくことにしようかなー。

第1話。怪我をしたマネージャーのマネオさんに、相棒であるルンバのルーちゃんを使い、引きずって病院まで運ぶという『暴行』を働く。

第2話。自身のCDを売るため、通りすがりのOLの位置情報をGPSのハッキングで取得し、『ストーキング』をする。

第3話。突き止めたOLの家の天井をぶち破って中に『侵入』し、自身の新しいマネージャーになる様に『強要』する。

第4話。ファミレスの呼び出しボタンを意味もなく連打し、『迷惑行為』の快感に酔う。

第5話。歌に乗せマイクロ波を放ち、新しいマネージャーのアマネさんを『蒸発』しかける。

さあ、わかったかな?答えはこれだ!

『犯罪者』

職業じゃねえじゃねーか!というツッコミは置いといて、このままいくと本当にそうなりかねないから困るなー。いや、むしろそうなって刑務所のアイドルとして売れるって方向性はどうだろう?逆に新しいじゃん!これぞアイドルの最先端……ってわけにはいかないかー。

全てはアンドロイド故の無垢さと純粋さが起こしたこととはいえ、危なっかしすぎるよ、ミス・モノクロームさん!ほんと見ててハラハラする。手がかかる子ほど可愛いというか、心配でお兄さん目が離せないよー。

そんなキュートでスリリングなアイドル、ミス・モノクロームさんの明日はどっちだ!うーん、ほんとどっちだー。

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2014.03.27

銅

ロジック・ロック・フェスティバル

青春の息吹

レビュアー:ジョッキ生 Knight

新本格ミステリってことで推されてるけど、俺はこれを素晴らしい青春小説ってことで推していきたいなー!

最後の流れとか最高だよ、これ!ほんとによかったからすぐにでも語りたいんだけど、その前に主要人物の紹介だけさせてくれー。じゃないとうまく伝えられんのじゃー。

・中村あき=主人公。中学時代、名探偵を名乗っていた。ただし、正体は明かさず、携帯のアドレスに依頼を受け、それを解決するのみ。解決方法も真実を伝えるのではなく、問題が解決するのであれば偽証もありという、一風変わったスタイルであった。

・鋸りり子=ヒロイン。中学時代、名探偵と言われていた。しかし、途中で引退する。正しい意味での名探偵で、その真実に嘘偽りなく、全てを暴き立てる。中村あきは彼女の後釜ということになる。

・葉桜仮名=あきの先輩であり、片思いの相手。そして、最後の事件の犯人である。

この本は言わば、この3人の恋物語なんだ。仮名先輩は振り向いてくれない好きな人を殺し、あきは仮名先輩を守るために偽証をして自ら犯人を語り、そして、りり子はあきを守るために名探偵に復帰して、その真実を暴き立てる。

これがこの本の最後のミステリの真相だ。密室トリックなんかもあって小難しいけど、紐解いてみればこの通り。この恋模様ですよ、どやー。まさに青春でしょう?特にヤバイのが、突如名探偵として復帰したりり子に、あきが理由を聞くシーン。そこでのりり子のセリフですよ。

『私が大切に想う、彼を守るため』

これだー!もうこれでノックアウト。最近の小説ってここら辺を曖昧にして引き伸ばすのが多いじゃないですかー。それをこんなにストレートに言ってしまう。その潔さ、それに完全にやられてしまった。恋が彼女を変えたわけですよ!恥ずかしいなー!でもそれがいいんだ!

この部分だけ何度読み返したか。でもやっぱ何度読んでもいいんだよ!たまんねーな、おい!青春っていいなー、最高だよ!

だから、ミステリ小説ってだけで引いてしまう人がいたらちょっと待って欲しい。そうじゃないんだ!ここには青春が詰まっているんだよ!そう高らかに叫びたい。もちろんミステリの難解さもあるが、それを上回る甘酸っぱい息吹を感じて欲しいんだ。俺はこの本を読んでそう思った。

あぁ、この想い、届くといいなー。

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2014.03.27

銅

ジセダイジェネレーションズ U-25

ちょっとしたこと

レビュアー:ジョッキ生 Knight

"できる"予感を"現実"に変える自己プロデュース方法!

これだけ見ると何のこっちゃ全然分からんね。つまりはどういうことだってばよっ!

要訳するとこういうことらしい。イメージで伝わんなかったら、形にすればいいじゃない!パンがないならケーキを食べればいいじゃない!的な言い方をしてみたけど、ぶっちゃけそういうことみたいだ。

つまり、自分の中のモノを置き換えて、他人に理解できるモノにする、ということらしい。脚本家・映画監督 渡部亮平さんがしたことは自分の脚本の良さを理解してもらうために実際に映像化してみた、そしたら評価された、ということらしい。言われてみれば、当たり前じゃんそんなこと、今更何言ってんの?と思われそうだけど、こういう当たり前って思われてることが重要なんすねー。

確かに、基本的なんだけど、いざやろうとすると面倒くさいことってあるなー。こういう誰にでも分かるようにする作業とかもそうだよね。いやー、これくらいで分かるでしょって手を抜いちゃう。ほんとよくあるわー。そこに一手間二手間掛けられるかどうかで大分印象も違ってくるんだろうなー。

人に理解してもらうことに労力を惜しんじゃダメだねー。ましてや、それが自分の夢に繋がることであるならなおさらだなー。うーん。ちょっとしたインタビュー記事なのになかなか為になるじゃないか!ていうか、こういう人の人生観的な文章にこそ得るものがあるんじゃないかい?人生楽をして生きたい僕としては盗めるものは盗んで行きたい。そういう意味ではこの記事、結構為になったなー。

ありがとうございます。これからの人生に活かさせていただきます!

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2014.02.25

銅

ミス・モノクロームさん

変身

レビュアー:ジョッキ生 Knight

ミス・モノクロームというコンテンツに出会うのはこれで3度目だな。

最初の出会いは声優の堀江由衣さんのライブDVDのPVだったか。ボカロっぽい歌が流れていて、なんだこれは?結構いい曲じゃん、と思ったのを覚えている。

2度目の出会いは去年。ショートアニメとしてTVで放送されているのを目にした。内容は、1話目から使用人に193億円を騙し取られるという頭のおかしな始まり方をしていて、このアニメは何かが狂ってるな、と思ったのが記憶に新しい。

そして、3度目の出会い。それは星海社のWebコンテンツ『最前線』の4ページ漫画の中だった。登場人物、言動、行動、その全てがアニメの延長線上にあるものを感じさせ、放送という規制を取っ払った結果、より高濃度の狂気が抽出されてしまい、まさに野獣、そう肌で感じた。それは2話目のピンポイントマーケティングという名のストーキング行為からも窺い知れる。こいつ、よりヤバくなってやがるぜ!

歌、アニメ、漫画と、3度の変化を遂げたミス・モノクローム。個人的には此度のリヨ作『ミス・モノクロームさん』に一番危険な香りを感じている……。まだ始まったばかりだというのにこの感じ。何だか胸のドキドキが止まらないぜ!

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2014.02.25


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