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レビュアー「ジョッキ生」のレビュー

銀

ビアンカ・オーバースタディ

地獄シェフ

レビュアー:ジョッキ生 Knight

 序盤から何だこれ?大丈夫なの?作者バカなの?という感情が込み上げて、一人笑ったり、叫んだりしていた。これは、誰かに読ませて感想会とかしたい。そんな作品。

 もう、ヒロインからしておかしい。生殖に興味があるからって、自分の追っかけしてる男子から精子を貰うとか。しかも、自分で抜いてあげるサービス付きで。これはうらやまけしからん!と、そうじゃなく。この行動力がそもそもおかしい。マッドですよ完全に。しかも、それが一回に留まらず、二回、三回、終いには他の男子から、果ては先生からも採取し、それをシャーレにまとめて入れて、動きや大きさを観察してニマニマしてる。どんな女子だよ。こえーよ。

 それを知った後に、章ごとに繰り返される自分賛美歌を読むと、お前ら外見に騙されてるよ。こいつはそんな可愛いもんじゃない。ヤバイ奴だ、逃げろと警告したくなる。

 もう、これだけでもこの本を読んだ価値はあった。お腹いっぱいだ、と言いたい所なのに、続きはまだある。この話は後半、未来人が出てきて、未来にいく話になるのだ。お、おう。シェフ、そろそろデザートを、と言いたい。言いたいのだが、シェフはまだまだやる気のようだ。さらに、未来は今でっかくなったかまきりに襲われているので助けて欲しいとか。男性の2次元嗜好に対する風刺、資本主義社会やエネルギー問題への警鐘なども盛り込まれてくる。もう勘弁してくれー。お腹いっぱいだよ!シェフー!!!

 これが70後半の作家の繰り出す世界なのか。自身の傑作『時をかける少女』を再構築し、現代風にアレンジしただけ。そんな陳腐なものじゃなく、中てられてしまう程にすごかった。だから許してくれ、シェフ。もうこれ以上、食べられないよー・・・。

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2013.07.08

銅

大日本さむらいがーる劇場

入り口

レビュアー:ジョッキ生 Knight

 原作を読んでからこっちを読むと、なんかほっこりする。みんなマイルドな感じになってるなー。超可愛い!日鞠が木刀で机割ったりする本編とは雲泥の差じゃないですかー。あの殺伐とした感じを全部濾過したもの、それが『大日本さむらいがーる劇場』だ。

 全編通してキャッキャウフフのパラダイス。お姉ちゃんのオロオロっぷりは可愛すぎて吐血しそうだぞ!19歳のスク水姿とかも、ナイスです!右翼だ、左翼だと、難しいことが苦手な人はこっちから入って、まずキャラに萌えてみよう。ひまりんのチョロインっぷり、千歳のいじられドジっ子ぷり、お姉ちゃんの残念っぷり(イチオシ)、由佳里さんは・・・まあいいです、年増なんで。

 そんな多彩なキャラ達を十分に堪能し尽くした後、いざ原作へGO。こっちとはまた違ったキャラの魅力に出会えるはず。特に、颯斗はこっちだとただの変態でしかないが、もうちょいかっこいいぜ!由佳里さんはちょっと無理してるかな、年齢的な問題で・・・。

 原作からこっち。こっちから原作と。どちらから入っても十分に楽しめる大日本サムライガール。大日本サムライガールをよろしくお願いいたします!あと、お姉ちゃんも可愛いので、一緒によろしくお願いいたします。

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2013.07.08

銅

2013年のゲーム・キッズ

想像してみよう

レビュアー:ジョッキ生 Knight

 Web限定エディション第二回は如何でしたでしょうか?第一回に比べると、恐怖というよりは気持悪さに比重があったように思う。
 しかし、これも考え方次第で、恐怖に変えることができるのにお気付きだろうか?
 画面上の虫達、これを自分の記憶と結び付けるのだ。密集した虫の群れ、これは大きな石を退かした時の、あの光景を思い浮かべるとどうだろう?上から落ちてくる虫、これは木の下を歩いていて突然落ちてきた、あの状況を思い出すとどうだろう?恐怖心が増してきませんか?
 このように、自分の実体験を盛り込むことで、気持悪さは恐怖へと昇華される。皆さんも是非試してみて欲しい。そして、僕自身が味わった恐怖を少しでも感じてもらいたい。だって、僕だけが怖い思いをするのは不公平・・・でしょう?

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2013.06.22

銅

果てなき天のファタルシス

君は何エンド?

レビュアー:ジョッキ生 Knight

 最後の終わり方をどう見るかで、その人の価値観が測れる気がする。そこで、試しに僕の中での見解を挙げてみます。

・バッドエンドの場合
ループがこれに相当する。如何にもがいても果てはなく、終わりのない地獄と化した世界。
・ノーマルエンドの場合
無事脱出したが、状況に変化はなく、ファタルとの戦いは続いていく。俺達の戦いはまだ始まったばかりだエンド。
・ハッピーエンドの場合
クローン説を推したもの。物語前に存在した主人公と、物語の中の主人公、そして物語最後の主人公が別であるパターンで、それぞれにそれぞれの人生は完結しており、終わりがあることで救われる。

 以上が僕の答えです。基準としては、主人公がその人生を全うしたかどうかで判断しました。ハッピーエンドだけが唯一死があり、それ以外はまだ終わらない。そんな認識です。

 この小説の世界は、ファタルという正体不明の生物に襲われ続ける人類との攻防を描いたもので、はっきり言って救いがない。生きてる限りは戦い続けなくてはならない世界。であるならば、死こそが救いになる。そう考えました。死があることでどう生きたかが決定され、そこに意味が生まれると僕は思うから。

 これはあくまで僕の中での考えでしたが、皆さんはどう思いましたか?是非聞いてみたいです。

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2013.06.22


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