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レビュアー「独眼龍弐世」のレビュー

銅

フェノメノ

全ては「解釈次第」

レビュアー:独眼龍弐世 Novice

このお話はあやふやです。悪い意味としてのあやふやではなく、読者の解釈次第ということです。「いる」かもしれないし、「いない」かもしれない。本当に読者の解釈次第なのです。こういった解釈次第というのは色々とあって例えば都市伝説なんかもそうですが、他にもかごめかごめや童歌なんかも解釈次第ではゾッとする内容になります。ハッキリとした答えがないので非常にあやふやで余計によく分らない恐怖心がかき立てられます。これでどちらかハッキリした答えがあるとその型に嵌ってしまい面白さが半減してしまう可能性が有るのではないかと思います。ですが、フェノメノは読者次第なので読者同士で「いる」か「いない」かを話すのも楽しみの一つなのでは?

最前線で『フェノメノ』を読む

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2012.04.23

銅

レッドドラゴン

面白い・・・だからこそ

レビュアー:独眼龍弐世 Novice

まず、第七幕まで読んだ感想は面白い。ありきたりな言葉だということは自分でも重々承知しています。ですが、第一幕~第七幕まで読んだときこの言葉しか思いつかなかったので率直な感想として述べさせて下さい。
この「レッドドラゴン」の世界は演者(プレイヤー)次第で展開が全くと言ってもいいほどに読めないのです。もしかしたら物語の結末も演者(プレイヤー)次第で大団円で終わるかもしれないし、バッドエンドで終わる可能性もあります。言わば、大まかな道筋こそあれど、ゴールとそこまでに至る道を演者(プレイヤー)の方々がFMと一緒に創っていくという感じです。そして、この作品を読んでいて感じたのは演者(プレイヤー)の方々も楽しんでいること。特に第七幕の婁がニル・カムイについてから栄さんを懐柔する辺りが楽しんでるという雰囲気を感じました。
ただ・・・こうして面白いと感じているのと同時に歯痒さというか寂しさ似たよう何かを感じたのも事実なのです。結局の所、自分は読者であり、第三者でしかないのです。演者(プレイヤー)の方々が楽しそうにしているのをお話として読むことしかできないのです。できることならそこに読者が加わって「レッドドラゴン」の世界を飾っていきたいというのは出過ぎた願いなのでしょうか?

最前線で『レッドドラゴン』を読む

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2012.04.23


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