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レビュアー「鵜」のレビュー

銅

サクラコ・アトミカ

恋と希望のSFロマン

レビュアー:

たとえ絶望一色に染められた世界でも、必ずどこかに希望は存在する。
「サクラコアトミカ」は数奇な運命に生まれついたふたり――量子論的美少女サクラコと、変幻自在の身体をもつ闘うために生み出された少年ナギの出会いの物語。
変態悪徳知事ディドル・オルガのグロテスクな趣味にいろどられた畸形都市”丁都”を舞台に、恋するふたりは閉ざされた未来を互いを信じる心によって、ときにけなげに、ときに力強く切り開いていく。
「サクラコアトミカ」――世に絶望という言葉があふれる今だからこそ、ぜひ読んで欲しい一冊だ。

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2011.04.28


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