怪談と踊ろう、そしてあなたは階段で踊る
突き刺さるシャベル
レビュアー:カクラ・メロンソーダ
怪談と名打った本作は、二つのモノが鍵となり、物語を彩る。一つは「骨」もう一つは「田無美代子」という人物。
本作は、田無美代子の謎の飛び降り(怪我で済む)の謎を読み説くことを目的としている。主人公であり高校生の友宏の自問自答、飛び降りを目撃した佐藤理恵の言葉をヒントに謎を読み説く「ゲーム」として読むこともできる。
高校生3人組が賽銭欲しさにでっち上げた「お骨様の鈍い」は、次第に学校内で一人歩きし始め、肥大化し、遂には田無美代子の転落事故が発生する。
「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」といった著者の代表作は、残酷な描写と、いつ恐怖が目の前に現れるかわからない展開に、恐怖から逃げるようにあっという間に読み進めざるを得ないテキストだった。
本作は残酷な描写を控え、作者の作品に通じる背後から忍び寄るような恐怖を楽しむことができる物語にまとまっている。
ただし、著者の得意とする「突然現れる恐怖」で読者を驚かす種はしっかり埋まっているので、気軽に読む際は念のため注意してほしい。
本作は、田無美代子の謎の飛び降り(怪我で済む)の謎を読み説くことを目的としている。主人公であり高校生の友宏の自問自答、飛び降りを目撃した佐藤理恵の言葉をヒントに謎を読み説く「ゲーム」として読むこともできる。
高校生3人組が賽銭欲しさにでっち上げた「お骨様の鈍い」は、次第に学校内で一人歩きし始め、肥大化し、遂には田無美代子の転落事故が発生する。
「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」といった著者の代表作は、残酷な描写と、いつ恐怖が目の前に現れるかわからない展開に、恐怖から逃げるようにあっという間に読み進めざるを得ないテキストだった。
本作は残酷な描写を控え、作者の作品に通じる背後から忍び寄るような恐怖を楽しむことができる物語にまとまっている。
ただし、著者の得意とする「突然現れる恐怖」で読者を驚かす種はしっかり埋まっているので、気軽に読む際は念のため注意してほしい。