すくみズ!
嗚呼、スク水
レビュアー:AZ
私は、いわゆる旧スク水世代なわけだが、どちらかというと新スク水のほうが好きだ。理由は色々と考えられる。例えば、前垂れ部のデザインの変化や、はっきりと身体のラインがわかる素材などが挙げられるだろう。しかし、真の理由はそんなものではない。私が新スク水に惹かれるのは、今までも、そしてこれからも、決して触れることのできない禁忌性によるのではないかと思っている。この禁忌性にこそ、スク水の魅力があるのではないか。
しかし、tugeneko氏の描く『すくみズ!』はどうだろうか! 女の子たちはスク水で日常生活を送っているのだ! 禁忌性からはかけ離れているといっていいだろう。
だからといって、『すくみズ!』が魅力的ではないかというと、そうではない。スク水が当然の日常と、そこに巣くう変態達の行動は、スク水の新しい楽しみ方を提示してくれている。例えば、第5話におけるスク水のまま教室の壇上で問題を解くという羞恥心など、私は今まで考えたこともなかった。しかし、説明できない興奮を覚えたのもまた事実だ。
私にとっての『すくみズ!』は、単なる萌え要素の使い捨てではない。これまでになかった新しい価値観に気づかせてくれた、スク水界のパイオニアなのだ。