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読者レビュー

銅

大日本サムライガール

大日本シンデレラガール

レビュアー:ラム、ユキムラ

 シンデレラは おどれない
 ガラスの靴では おどれない
 童話の国ではおどれても おとぎの国ではおどれても
 現実世界じゃおどれない
 ガラスの靴では おどれない

 儚い靴は くだけちる
 履かない靴は くちはてる
 シンデレラは おどれない
 ガラスの靴では おどれない



 魔法使いは現れた
 灰かぶりは アイドルへ
 ガラスの靴より遙か速く 走れる靴を与えてくれた
 立場変われど 想いは変わらず
 二人で共に 突っ走る
 0時じゃとけない ホントの魔法

 その靴が 足に馴染んだ頃
 泰然自若の信念は
 結実すると 信じてる

2013.06.22

ゆうき
日毬ちゃんがドレスを着て、ガラスの靴を履いて奮闘する姿が頭に浮かんできました。魔法使いはきっと、織葉さんですよね。頑張れ!魔法使い…そして、サムライシンデレラ!
さやわか
自由詩(もしくは歌詞)としての形式で書かれたレビューです。なかなか変わっていますが、ちゃんとレビューとしての要点を備えているのがすごいと思います。言い換えると、レビュアー騎士団の基準におけるレビューの条件を満たしていれば、こんな自由なレビューの書き方ができてしまう! これは面白いですね。僕には書き手の、レビューを書くことに対する楽しさまで感じる。これは素晴らしことです。ちょっとだけ惜しいのは、これが「大日本サムライガール」のレビューであるとはっきり言い切れなくなってしまっていることですね。内容は隠喩に満ちていて、物語を反映しているようでもありますが、それは逆に言えば別の何かに当てはめることもできてしまう。たとえばこのレビュー自体がこういう物語だと思って読むこともできてしまう。レビューというのは「対象について」語るものなので、ちょっとそこが残念に思いました。ということで、ここでは「銅」にいたしました!

本文はここまでです。