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読者レビュー

銅

六本木少女地獄

戯曲集って……

レビュアー:akaya Novice

正直に言えば戯曲集は苦手だ。嫌いとまではいかないけど好きじゃない。それはおそらく読むための物語ではないから。

そう言いながら私の書架の中には一冊だけある。それはシェイクスピアの『リア王』で時間潰しに、手遊びのように中身も見ずに購入した。

「あぁこれが演劇の台本というものか」と思ったことを覚えている。『リア王』に関してはあらすじを知っていたし、映像で見たことがあったので何とかなった。

しかし『六本木少女地獄』は違う。初めて触れる作品で、それが戯曲として書かれている。苦労した。

セリフの合間に簡単な動きの説明があるだけ。怒っているときはどんな顔をしているのか。手は振り上げたか否か。その辺りの細かい描写が無い。

こうなると完全に自分の想像だし、それについてもぼんやりで、登場人物を個別に認識しづらい。

だが、それでもこれは面白かった。とにかくセリフが印象に残るし、ユーモラスだ。"ボクケットミントン"なんてよく考えたなと思う。

ストーリーの把握としてはまだ完全とは言いづらい。どこが劇中劇でどこが対話なのか判断しにくい部分がある。それを掴もうとさせる、再び読ませる力がこの作品にはある。

思うにこれは星海社を巻き込んだ演劇の宣伝なのではないか?読めば読むほどこの戯曲が実際に演じられる舞台を想像してしまう。機会があるならばぜひとも観てみたい。

2011.09.08

のぞみ
こういうのって、私は演じてみたくもなりますわ! だけど、原くくるさんのやっている姿も見てみたいですわね~。
さやわか
あ、なるほど! 姫は自分が演者だからこそ、演じてみたいという気持ちが芽生えるわけですな。そういうことか……。僕は「演劇だからこそ、観てみたい」って思います。いやーなるほど、考え方、違いますなー。……とか、なんか普通に雑談している場合ではなかった……さて、このレビューですがさらりと面白い指摘があって読ませます。個人的に面白かったのは「星海社を巻き込んだ演劇の宣伝なのではないか?」というところですな。「星海社は原くくるを発見したのだ」という説を越えて原くくるは剛胆であると。やっぱり作品については「何か力を感じる」「魅力を感じる」というところを出ないのですが、上述の推察も手伝って、原くくるが何だかただならぬ魅力を持った人なのだということを伝えています。ということで「銅」とさせていただきます!

本文はここまでです。