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読者レビュー

銅

ブレイク君コア

自分と向き合うラブストーリー

レビュアー:6rin Novice

自転車をボコる美少女、飯田いくみ。

邪魔するヤツは
撃つ!
撃つ!
撃つ!

赤い飛沫が踊り、灰色の鉄パイプが唸りをあげる。

彼女はとても暴力的だ。
だが、彼女にも絶対に攻撃できない人間が唯ひとりいる。
――飯田いくみ。彼女自身だ。

はたして、飯田いくみは野蛮な己にどう抗うのか?
そして、同学年の男子、入山優太との恋の行方は?

物語が終わるころ、少女は一歩、大人に近づく。
この物語は「自分と向き合うラブストーリー」なのだ。

2011.08.04

のぞみ
「この物語は「自分と向き合うラブストーリー」なのだ。」っていうのを見て、ビックリ!!また新たに切り口から攻めて来られている感じです(´∀`)
さやわか
え、そうですか? だってそういう話じゃん……と思ったけど、よく考えたら「恋愛の話なのに相手ではなく自分と向き合ってる」っていうのはたしかに面白いわけですね。なるほど、うまい指摘だ!
のぞみ
比喩的な表現もあるし、現代的な言葉もあって、盛り沢山ですね!
さやわか
飯田いくみに注目しているのも面白いですね。僕、飯田かわいいのにひどいめにあってかわいそうだなーと思いながら読んでいたのでうれしいです(笑)。ともかく、面白いレビューなので「銅」にしたいです! 惜しいところは、文の結びつきがちょっとだけフワッとしてしまってるというか、バイオレンス描写とラブストーリーがどう関連しているのか説明しきれなかったところがありました。端的にあらわれているのが「そして、同学年の男子、入山優太との恋の行方は?」という部分で、この表現、いかにもとってつけた感じになってしまっているのですね。全体的にこだわって書いているのに、バイオレンスとラブストーリーを接続するためにここだけいかにもありがちな書き方が顔を出してしまったというか。苦しいところだったと思いますが、ここを粘ってみては。

本文はここまでです。