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読者レビュー

銅

「マフィアの日」

The day of Mafia

レビュアー:牛島 Adept

『マージナル・オペレーション』は今から少しだけ未来――2020年代初頭の世界の話だ。我々がいま生きている世界の延長線上に、この物語は存在する。ちなみに、作中の未来が来た頃には、自分はアラタとほとんど同い歳になっているはずだ。

 そう。俺はアラタと同世代である。……つまり「マフィアの日」を迎えたとき、俺は梶田よりも年上になっているのだ。

 梶田。スキンヘッドにサングラスの、革ジャンを着た男。報われないと知りながら、日に陰に愛する女性を守り続ける男。
 梶田。ハードボイルド、いぶし銀……そんな言葉ではとても語れない生き様を貫く、男の中の男。
 梶田。意外と子どもに人気のマフィア。
 おお梶田。教えてくれ、いったいどんな人生を送れば、かくも「男の魅力」を身につけられるのか。

 ……きっと俺はマフィアにはなれないだろう。だからこそ、梶田という男にこうも憧れるのだ。

2014.06.18

さくら
自分にないものの方が魅力的に見えたりもするものですわ。牛島さんは牛島さんらしく、と言いたい所ですが、10年もあればきっと梶田のような漢になれるかも知れませんわ!まずはバリカンとカミソリを使って髪型からチャレンジ!
さやわか
形から入るの、大事ですぞおおお!!!……というのはともかく、レビューの中身について!アラタ、そして梶田という人物と2020年の自分を比べてみて、彼我の差に思いを馳せるというのは悪くない書き方かなと思います。その結果として「大きな開きがある」以上の感慨が引き出せないのはちょっと惜しいですが、このボリュームのレビューとしてはスッと読めるものにはなっているかなと思いますぞ。ということで「銅」にさせていただきました。もし「銀」にしようと思うなら、もう少し作品に読者を向かわせる要素が必要かもしれないですが、これはこれでいいでしょう!

本文はここまでです。