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読者レビュー

銅

『ミス・モノクロームさん』

がんばれアマネさん

レビュアー:牛島 Adept

 歌って踊れるアンドロイド、ミス・モノクロームさんは狂気のアイドルである。クールビューティーと形容するに相応しい姿は仮のもの、ロボット三原則もどこ吹く風、彼女は「前に出る」ためには手段を択ばない。ディストピアを支配するコンピューター様ばりの悪辣っぷりなのだ。
 ……そしてそのミス・モノクロームさんの狂気を一身に受けるのが彼女のマネージャー・アマネさんである。

 真っ先にミス・モノクロームさんの内臓兵器(?)の標的にされるアマネさん。

 常にアイドルより一歩後ろに下がり、デフォルメ体型をぜったいに崩さないアマネさん。

 アイドルのためなら色仕掛けもするし、雪山にだって登るアマネさん。

 意外と下着姿がセクシーなアマネさん。

 ときに優しくときに厳しく、ミス・モノクロームさんが立派なアイドルになれるよう全力を尽くすアマネさん。

 気づいたら完全に不遇なヒロインとしての立場を確立していて、更新のたびにアマネさんを応援している自分がいる。これが……恋……?

 がんばれアマネさんまけるなアマネさん! ミス・モノクロームさんが一人前のアイドルになるその日まで!

2014.06.18

さくら
アマネさんがいるからこそ、ミス・モノクロームさんをはじめ個性の強いキャラクターたちが際立つのかもしれません。この作品のヒロインは、実は、アマネマネージャーだったりして??
さやわか
キャラクターの魅力を語るという点で非常にまっとうなレビューだと思います。レビュアー騎士団の基準だと、何らかの対象に対する愛情が描かれているだけで評価に値しますので、このレビューは「銅」としての価値を持っているということになります。では「銀」でないのはなぜかというと、それはこのレビューが一定の論理で読者を説得するようなものになっていないから、ということになります。というか、アマネさんというキャラクターについて物語の内容に沿った説明を試みているこのレビューは、そもそも論理性を必要としてない、という言い方ができるように思います。それはそれで決して悪いことではありません。レビュー読者をもう少し作品に惹きつけるためにはそれ以外の部分も必要かなと思いますが、アマネさんというキャラクターの魅力を伝えるのには十分でしょう!

本文はここまでです。