「まりんこゆみ2」
海兵隊って……ああ、武田鉄矢の「贈る言葉」ですか? って、それは「海援隊」やろっ!
レビュアー:オペラに吠えろ。
日本の女子高生が海兵隊になるまでを描いた「まりんこゆみ2」は、過酷なブートキャンプ(新兵訓練)の様子をユーモアたっぷりにリポートしたコミックだ。元海兵隊員が原案を手がけているだけあって、萌え漫画ふうにしてはあるものの、そのリアリティーは保証されている。
厳しい上官、ミスったときの連帯責任、過酷な訓練……「海兵隊」というと自分とは縁のないものだと思う人が多いだろうが、学生時代の体育会系の部活と似たようなものだといえば、「ああ、あれか」と頷く人も多いだろう。わたしもその一人だ。
わたしは学生時代、とある球技スポーツをやっていたのだが、不幸というか幸運というか、部は毎年県のベスト16には進めるくらいの強さであり、練習も全国レベルに比べると劣るとはいえ、まあまあ、きつかった。だから「まりんこゆみ」の中で描かれる訓練の意味や、やがてはぐくまれるチームワークの素晴らしさもよく理解できる。まあ、当時はただただ肉体的・精神的にきつかっただけなのは否定しないが。
本書は「海兵隊」というのが前面に押し出されているため、ターゲットが非常に絞られている印象があるかもしれない。だが、海兵隊は題材にすぎない。わたしのように、自分の青春時代に重ねた「部活もの」として読むことも十分に可能だろう。そうした意味で、本書はもっと幅広い人に読んでもらうことで、その魅力がより深まるはずだ。
厳しい上官、ミスったときの連帯責任、過酷な訓練……「海兵隊」というと自分とは縁のないものだと思う人が多いだろうが、学生時代の体育会系の部活と似たようなものだといえば、「ああ、あれか」と頷く人も多いだろう。わたしもその一人だ。
わたしは学生時代、とある球技スポーツをやっていたのだが、不幸というか幸運というか、部は毎年県のベスト16には進めるくらいの強さであり、練習も全国レベルに比べると劣るとはいえ、まあまあ、きつかった。だから「まりんこゆみ」の中で描かれる訓練の意味や、やがてはぐくまれるチームワークの素晴らしさもよく理解できる。まあ、当時はただただ肉体的・精神的にきつかっただけなのは否定しないが。
本書は「海兵隊」というのが前面に押し出されているため、ターゲットが非常に絞られている印象があるかもしれない。だが、海兵隊は題材にすぎない。わたしのように、自分の青春時代に重ねた「部活もの」として読むことも十分に可能だろう。そうした意味で、本書はもっと幅広い人に読んでもらうことで、その魅力がより深まるはずだ。