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読者レビュー

銅

青春離婚

離婚から始まる恋物語

レビュアー:坂戸美里 Novice

青春離婚は、同姓の男女2人が高校のクラスで付き合ってもいないのに夫婦扱いされることから始まる物語であり、郁美が灯馬に離婚を切り出すシーンから話がスタートする。同姓の男女が夫婦やカップル扱いされるのは教育の場でよくあり、その男女はよそよそしくなるものだが、この物語の二人は、それを逆手に取り本当の夫婦のようになっていく。

2人は夫婦となるが恋人でも恋仲でもない。しかし、郁美はいつしか灯馬のことを意識しはじめる。

コミックス版をまだ読めていないため、ラストがどうなるかわからないが、郁美のかわいさに惹かれる物語であった。

私もよくある姓であるが、今までに同姓の異性に出会ったことがないため、この物語のような恋をすることがなかったのでこの2人が羨ましいことこの上ない。

2013.07.08

まいか
ふと思い出したのが、私の思い出話になってしまいますが、幼い頃、いつか結婚して苗字が高井じゃなくなることがとても嫌なことだと思っていたんです。『じゃぁ、同じ苗字の人と結婚しよう・・・・・!』と心に決めていた時期も過ぎ、同姓の異性にも出会わず、今に・・・至る。羨ましいことこの上ないっすね(笑)
さやわか
字数としては非常に少ないのですが、その中で作品の魅力を伝えようとした素朴な良さがあるレビューになっています。拙い書き方なのかといえばさにあらず、ちゃんと文章の流れを考えて書いてある。このレビューを書いた人は文章自体は書き慣れていないのかもしれませんが、文章を書くための頭は的確に働かせることができる人だと思いました。主人公二人の関係の美しさと、それに対する羨望の気持ちがきれいに出た印象的な結びになっていると思います。ということで「銅」にさせていただきました!この先「銀」などと狙うとしても、この素朴な筆致はもったいないので残していった方がいいと思います。その上でまずは文章を整えていくのが近道になるのでしょうかね。といっても別に難しいことをやる必要はなくて、たとえば一文がちょっと長くなりがちなので途中で切るように意識してみるなどから始めれば十分だと思いますよ。たとえば最後の行などは(あくまで一例ですが)「私もよくある姓である。しかし今までに同姓の異性に出会ったことがない。この物語のような恋をすることがなかった。この2人が羨ましいことこの上ない」みたいに細かく切ってあげたほうが余韻が高まるように思います。

本文はここまでです。