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読者レビュー

銅

まりんこゆみ

よくわかる!海兵隊

レビュアー:etoile Novice

「まりんこゆみ」というタイトルのとおり、高校を卒業したゆみという女の子が、アメリカンドリームを勝ち取るべく勢いで海兵隊に入隊するストーリーだ。

海兵隊としての生活やトレーニングなどのワンシーンを4ページマンガとして切り取っている。

私のこの作品の好きなところは、出てくるキャラクターを女の子に置き換えることで
女子高での賑やかな青春部活マンガを見るような気持ちで読めることだ。

もし、登場するキャラクターが女の子ではなく隆々とした筋肉の男性だったら…
体力検査のシーンだけで1週、ビジュアルとしては非常にマニアックな回となるだろう。

他作品ではあるが星海社の「マージナル・オペレーション」4巻の作中でも登場するほど
野上先生のマンガはミリタリーを知識がない人でもよくわかり楽しめる作品となっているのだ。

ゆみという何も知らない日本人の女の子がヒロインとして1人いてくれることで、
海兵隊の日常を面白可笑しく紹介してくれる。

ちょっと変わった個性豊かな女の子たちが、時に厳しく、時にマイペースに奮闘するよく姿…といえばよくあるマンガの設定だが
そこに海兵隊の日常という非日常的を題材にしていていることで、
毎週更新日に最前線のページをクリックしてしまう興味をそそられる作品となっているのだ。

2013.06.22

さくら
毎回海兵隊ネタが楽しみで仕方ないです。野上先生のマンガでミリタリ知識を吸収している一人です! 更新情報が来てすぐに読めちゃうのも4ページマンガのいい所ですよね♪
さやわか
文章は簡潔なのですが、作品の魅力をよく伝えています。読みやすさがありつつ、内容に過不足がない。こういうバランスのいいレビューのほうがむしろ書くのが難しいので、これはなかなか見事だと思います。「私のこの作品の好きなところは」という素朴な書き方をしているのも、持って回った文章を書くよりもずっとポイントがつかみやすく、好感が持てます。ちょっとだけ気になるのは、「日常」「非日常」という言葉が繰り返し出てくるせいで、結局のところ作中で描かれている海兵隊の「日常」というものが「日常」なのか「非日常」なのかが、じっくり読むとわかるのですが、少しわかりにくくなってしまっているかな、ということでした。これはたぶん「海兵隊の日常」は「非日常」であるという説明が文章の最後にあるからだと思います。もっと文章の前のほうにもってくると、書き手が「日常」「非日常」という言葉をどういう区別で使っているかわかり、さらにスッキリすると思います。ということで「銅」とさせていただいております!

本文はここまでです。