青春離婚
終わりと始まりを告げる涙
レビュアー:飛龍とまと
偶然にも私は良い夫婦の日・11月22日に『青春離婚』小説版本文を読むことが出来た。名字が同じ二人が夫婦としてからかいを受けつつ、それがきっかけになり生まれた「山羊の時間割アプリ」と淡い恋心。ただ「奥さん」の視点で書かれた物語であったためかこれが片思いか両思いかは分からない。二人を繋いでいたはずのアプリにも不穏な影が立ちこめて――しかし物語の終盤、二人の「離婚」をきっかけに明かされた不器用な「旦那さん」の想いは、
あまりに切なく、それでいて甘酸っぱくて、微笑ましくて、そして過ぎ去っていく青春の風景。良作として、私の記憶にしっかりと痕を残していた。よって、後に発売されたコミック版を購入するのに時間は掛からなかった。
コミカライズを担当したのは、縦長のコマ割り漫画を描くことで有名なHERO氏。この特徴的なコマ割りが、二人の青春の一頁を印象的に彩っている。そしてコミック版に追加された後日談がまた素晴らしいのだ。是非手に取って、二人の行く末を見守って欲しい。
スマートフォンの液晶画面。表示された山羊のアプリ。その上に落ちた彼女の涙は、一つの終わりと、大切な始まりを静かに知らせていた。
あまりに切なく、それでいて甘酸っぱくて、微笑ましくて、そして過ぎ去っていく青春の風景。良作として、私の記憶にしっかりと痕を残していた。よって、後に発売されたコミック版を購入するのに時間は掛からなかった。
コミカライズを担当したのは、縦長のコマ割り漫画を描くことで有名なHERO氏。この特徴的なコマ割りが、二人の青春の一頁を印象的に彩っている。そしてコミック版に追加された後日談がまた素晴らしいのだ。是非手に取って、二人の行く末を見守って欲しい。
スマートフォンの液晶画面。表示された山羊のアプリ。その上に落ちた彼女の涙は、一つの終わりと、大切な始まりを静かに知らせていた。