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読者レビュー

銅

投稿しようぜ!

読みたくなる「応募方法」なんて、他にないでしょ?

レビュアー:横浜県 Adept

ふつう「応募方法」は誰しもが読むものじゃないよね
仮に目を通すことがあったとしても、その応募に特別な興味がない限りは、内容なんてロクに覚えていないはずです
だけど4ページマンガの「応募方法」だけは話が違ったりするんですよ
そこには「投稿しようぜ!」というタイトルの漫画が添えられていて、「まんがの描き方教えるくん」とかいう謎のキャラクターが、応募要項を簡単に説明してくれるんですね
あとは色々なおっさんが描かれていたり、「おいしいしいたけ」が登場したりします
え? 意味が分からないって?
そんなこと言われたって、僕にも理解できませんよ
ようするにこれ、ギャグ漫画なんですね
本来なら忘れてしまうはずの「応募方法」が、面白い漫画と一緒になることで、みんなの記憶に残っちゃうというわけです
これなら、「応募方法」のページが無駄になりませんよね
投稿に興味のない人でも楽しめますし、そんな読者の中から、新しく関心をもってくれるような人が生まれるかもしれません
もちろんのこと、そもそも募集が気になっていたような人には、より「応募方法」を覚えてもらいやすいじゃないですか
ただ一つ気にかかる点は、この「投稿しようぜ!」が4ページにはなっていないので、そもそもの募集要項を満たしてはいない、ということではあるのですけれど、それもまた本作におけるギャグの一つだということで

2013.06.11

ゆうき
確かに!漫画だとついつい読んでしまうので、最初は興味がなくても、いつの間にか気になって応募するきっかけになったり!この方法…何か他にも応用出来そうです。
さやわか
かなりフレンドリーな調子を意識して書かれています。「応募方法」の漫画を読むような人に向けて書かれていると言ってもいいでしょう。これは読者を意識するという大切なことで、すごく好感が持てます。ちょっと惜しいのは、フランクさを意識しているせいで、話をざっくりさせているところが露わになってしまっているところでしょうか。たとえば果たして世の中に漫画で書かれた「応募方法」のページは存在しないのか。存在するかどうかをきっちり検証しなさいというわけではないのですが、ラフな文章の中に4ページマンガの応募方法「だけが」違うという強い断定があると、その主張の強さが目立ってしまいます。ラフに書いていくつもりだったのであれば、ここは「…だと思うんだよね」というくらいのノリでかわしていったほうが危なげないですよ。ということで「銅」といたしました!

本文はここまでです。