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読者レビュー

銅

すくみズ!

そこにある奇跡

レビュアー:ジョッキ生 Knight

 中高と男子校だったので、この年頃の同年代女子に対する過剰反応みたいなのは、全然記憶にない。
 しかし、想像はできる。もし、この状況(スク水を普段着の様に着て、授業受けてる子がいる)にいたとしたら・・・。
 理性を保てる気がしない!無理だ!
 目を血走らせ、対象をロックオン。その画像を脳内のフォルダに保存し、それを夜な夜な再生・・・。おっと、危ない。完全に暴走してしまった。
 でも、それぐらい男はエロスに従順なんです!しょうがないんです!遺伝子に刻まれた本能的な行動なんです! 
 だから、ちょっと期待しました。どんなエロスが待っているのかと・・・。

 しかし、この作品自体には、そこまでエロい要素は含まれていなかった。
 水着というと、際どいアングルだったり、食い込みであったり、何かと扇情的になりがちだが、これにはほぼ含まれていないと言っていいだろう。
 じゃあ何が大部分を占めているかと言うと、それは作者の夢だ。
 スク水着た子と一緒に授業受けたいなー、とか。
 スク水着た子が構内をうろついていたらなー、とか。
 そんな夢。希望といってもいいかもしれない。
 それが、この『すくみズ!』を形作っている。
 
 僕は作者に謝りたい。なんて汚れた目で、スク水というものを見ていたんだろうと。
 作者のこの綺麗な目、少年ような目で映し出される『すくみズ!』という世界は、ただただ、スク水に対する愛で出来ているのだ。そこに邪な感情はなく、存在することの素晴らしさ。それを教えてくれる。
 
 心が浄化された。
 ああ、そうだ。そこにあるだけで、いいんだ。
 スク水のある世界。それが奇跡だったんだ。
 ビバ、スク水。
 スク水のある世界に栄光あれ!

2013.06.11

ゆうき
私は泳げないので水着を着るのもプールに行くのも絶対に嫌ですが、スク水の女の子を眺めるのは好きです…!だけどそんな機会はあまりないのでこの作品で補給しようと思います!
さやわか
「銅」といたしました。このレビューもジョッキ生さんの個性がみなぎっていて面白いのです。前半のエロスへの期待、後半の意気消沈のほどがキャラとして確立している……。ただまあ、ジョッキ生さん自身がエロスを感じなかったのだから、この本には邪な感情はない! と言い切ってしまうのは、やっぱりちょっと言い過ぎかなとは思います。世の中にはスク水であれば即座にエロスを感じるという担当編集・平林さんのような変た……紳士もいるわけです。ここはあくまでも「自分はこう感じた」ということ「だけ」をベースにしてレビューを書いてみることをオススメします。つまり「世間も自分と同じように考えているはずだ」とか「作者もそう考えているはずだ」という書き方をやめて、「自分はこう思った! 他の人は知らない!」というレビューにしようということです。おそらくその方が、ずっとこのレビューの個性は際立つと思いますよ。

本文はここまでです。