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読者レビュー

銅

星海社新書名言bot

記憶の付箋

レビュアー:ticheese Warrior

 twitterには『星海社新書名言bot』というアカウントが存在する。文字通り、刊行された星海社新書の中から、140文字(#タグやリンクの文字数を含む)に収まる範囲で、抜き出した文言をつぶやいてくれるアカウントだ。
 例えばこんなつぶやきがあった。
”正解ではなく、「いまの最善解」を導き出そう。” 『武器としての決断思考』 瀧本哲史
 これだけ見て、何を言いたいのか分からないと思う方もいるだろう。しかし私には分かる。なんなら、この文言がどのような流れで展開されたのか、一から十を想起することができる。
 名言とはそういうものだ。
 もしあなたが『星海社新書』を読んだなら、ぜひ『星海社名言bot』もフォローしてみてほしい。あなたが必要とした知識を、頭に何度も刷り込んでくれるはずだから。

2013.06.11

まいか
フォローします!そして、『武器としての決断思考』は私も迷ったときに、時々読み返しています大好きな本の1つです。
さやわか
短い文章で堂々たる主張を書いているので、ぐいっと引き込まれるレビューです。ちょっと面白いのは、星海社新書を「読んだことがない人」ではなくて「読んだ人」のためにこのbotを勧めていることですね。販促用に星海社新書の言葉を紹介しているのではなくて、読んだ内容を思い出すためにこのbotが存在すると考えている。「記憶の付箋」というタイトルからもそれが窺えます。その意外性のあるロジック自体が、僕にはこのレビューで一番面白く感じられました。ただ、そうだとしても「これだけ見て、何を言いたいのか分からないと思う方もいるだろう。(…)名言とはそういうものだ。」というのは、ちょっと飛躍していないだろうかと思いました。一般に明言とか箴言、格言、ことわざみたいなものというのは、含蓄のある内容を短い言葉で言い当てているから「明言」と呼ばれるものが多いように思います。しかしこのレビューの筆者は全く逆で、原典を読んだものにだけ手に取るように分かる、それが明言というものだ、と言っている。もしそうだったとしても、ここにはもう少し説明を付け加えてもいいように思いました。ということでこのレビューについては「銅」といたします!

本文はここまでです。