先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術
10年前と10年後
レビュアー:ヴィリジアン・ヴィガン
計画を立てても、計画通りにできたためしがないから、こういう本を読んで少しでもマシになればと思ったのが読んだきっかけだった。
10年前から今までの時間をざっとふり返る所からこの本は始まり、同じ時間がこれから流れるのだと語りかける。
2003年。音楽をMDで聴いていたし、ケータイのカメラなんてほとんど使わなかった。あの頃に、スマホで曲を聴いてカメラで写真を撮り、ネットで「○○なう」とつぶやく現在を想像できたかと聞かれると難しい。
しかし、著者は、これからを生きていくうえで「考えない」「想像しない」のはリスクが高いと言う。自分で夢や目標を設定しないかぎり、悲惨な結末を迎える時代だと。
そこで紹介されるのが「シナリオ・プランニング」という思考法である。
何かひとつの未来を思い浮かべてそこに向かうのではなく、複数の未来を想像していくつもストーリーを考えておくことで、どのような事態に陥っても柔軟に対応できるようにしておくのだ。こうなったらこうすると事前に決めておけば、いざという時に慌てなくて済む。「想定外」を減らし「想定内」を増やしておくのだ。
本書は「シナリオ・プランニング」について3つに分けて説明している。
1、今起きている事に関連性を見つける「つながり思考力」。
2、つながりを未来に応用する「先読み力」。
3、どうするか決めた後の「一歩踏み出す行動力」。
わかり易くざっくり考えてみよう。
10年後、結婚していて子供が欲しい、だとすると、相手を探して出会わなければならない。ナンパ、合コン、街コン、友達の紹介、お見合い。なんかどれも物凄く大変で面倒そうだが、確実なのは行動しないことには何も始まらないということだ。黙っていてもモテる人は除いて(笑)。
「シナリオ・プランニング」はもともと会社の運営や、危機への対応に使われていたそうだ。この本を読む前は「いや、1か月後すらよくわかんないんですけど」といった感じだったが、あえて10年後という遠くを眺めることで見えてくるものがある。今何をするべきで、何をやらなくてよいのかということだ。
将来に漠然と不安を感じている人、何がしたいか決まらないが避けたい未来がある人、近未来のSFが書きたい人はぜひ読んで欲しい。
こうしてレビューを書くことも10年後の自分にきっといい影響をあたえている。
さて、米倉千尋の「10 YEARS AFTER」でも聴くとしよう、そうしよう。
10年前から今までの時間をざっとふり返る所からこの本は始まり、同じ時間がこれから流れるのだと語りかける。
2003年。音楽をMDで聴いていたし、ケータイのカメラなんてほとんど使わなかった。あの頃に、スマホで曲を聴いてカメラで写真を撮り、ネットで「○○なう」とつぶやく現在を想像できたかと聞かれると難しい。
しかし、著者は、これからを生きていくうえで「考えない」「想像しない」のはリスクが高いと言う。自分で夢や目標を設定しないかぎり、悲惨な結末を迎える時代だと。
そこで紹介されるのが「シナリオ・プランニング」という思考法である。
何かひとつの未来を思い浮かべてそこに向かうのではなく、複数の未来を想像していくつもストーリーを考えておくことで、どのような事態に陥っても柔軟に対応できるようにしておくのだ。こうなったらこうすると事前に決めておけば、いざという時に慌てなくて済む。「想定外」を減らし「想定内」を増やしておくのだ。
本書は「シナリオ・プランニング」について3つに分けて説明している。
1、今起きている事に関連性を見つける「つながり思考力」。
2、つながりを未来に応用する「先読み力」。
3、どうするか決めた後の「一歩踏み出す行動力」。
わかり易くざっくり考えてみよう。
10年後、結婚していて子供が欲しい、だとすると、相手を探して出会わなければならない。ナンパ、合コン、街コン、友達の紹介、お見合い。なんかどれも物凄く大変で面倒そうだが、確実なのは行動しないことには何も始まらないということだ。黙っていてもモテる人は除いて(笑)。
「シナリオ・プランニング」はもともと会社の運営や、危機への対応に使われていたそうだ。この本を読む前は「いや、1か月後すらよくわかんないんですけど」といった感じだったが、あえて10年後という遠くを眺めることで見えてくるものがある。今何をするべきで、何をやらなくてよいのかということだ。
将来に漠然と不安を感じている人、何がしたいか決まらないが避けたい未来がある人、近未来のSFが書きたい人はぜひ読んで欲しい。
こうしてレビューを書くことも10年後の自分にきっといい影響をあたえている。
さて、米倉千尋の「10 YEARS AFTER」でも聴くとしよう、そうしよう。