一億総ツッコミ社会
リア充爆発しないで
レビュアー:ヴィリジアン・ヴィガン
ネット社会になって誰もが、何かに意見を表明できる時代になった。
ブログやツイッターを使えば、政治のニュースだったり、評価の高いアニメだったりに対して、自分がどう思っているのかを世界に向けていとも簡単に発言できる。
ニコニコ動画などで明らかなように、コメントはツッコミが多い。そのせいか、ツッコミをユーザー側に任せ、無くても成り立つ作品が増えたように思う。
星海社が絡んでいる「うーさーとその日暮らし」もその一つだ。
うーさーの声優である宮野守が、他作品で務める役を知っていなければ分からないネタが多く、そのボケに対する他のキャラクターのツッコミもほとんどなかった。
リア充爆発しないで。
本書を分かりやすく説明するのにうってつけの作家がいる。佐藤友哉である。
彼は、度々ツイッターのアカウントを消す。アカウントを消す前は、出版する本の宣伝や、その本の感想をRTしたり、執筆中の小説を一部公開したりしていた。
彼は今回「30代からはじめようバンド」という名前でアカウントを復活させた。プロフィールは「全パート募集」である。
普通だったら「?」となる所だが、この本を読めば佐藤友哉のよく分からない行動が理解できる。
リア充爆発しないで。
彼は「ボケる側」にまわったのだ。そしておそらく鋭いツッコミを待っている。彼のツイッターから引用しよう、こういうツッコミだ。
『妻がツイッターを再開したので、僕の最近のツイートを見せたら、「いったいなにをやってるんだ」と云われた。「なんかね、フォロワーがぼこぼこ減ってくの」と話したら、「あたりまえだ」と云われた。』
「いったいなにをやってるんだ」彼が待っていたのはこの言葉だったのではないだろうか。
私は別に佐藤友哉がMだとか、リア充め! とか言いたいのではなく、彼が「ボケ側」にまわることを自覚し、選択していると言いたいのだ。
とはいえ、作家である。彼のファンであるフォロワーに「いったいなにをやってるんだ」とツッコミを入れさせるのはかなりハードルが高い。
だから、現状さしてうまくいっておらず、わざわざ奥さんを登場させ、正しい対応マニュアルを示さねばならなかったのだと思う。
リア充爆発しないで。
今回のツイッターでの佐藤友哉の復活に「?」を浮かべた君に、ぜひこの本を読んでほしい。そして、彼がどのようなツッコミを待っているのか、「ボケる側」にまわったつもりになって考えてみてほしい。そして、願わくば「ボケる側」が「おいしい」と思えるような、あたたかいツッコミを入れてあげて欲しい。
リア充爆発しないで。
ブログやツイッターを使えば、政治のニュースだったり、評価の高いアニメだったりに対して、自分がどう思っているのかを世界に向けていとも簡単に発言できる。
ニコニコ動画などで明らかなように、コメントはツッコミが多い。そのせいか、ツッコミをユーザー側に任せ、無くても成り立つ作品が増えたように思う。
星海社が絡んでいる「うーさーとその日暮らし」もその一つだ。
うーさーの声優である宮野守が、他作品で務める役を知っていなければ分からないネタが多く、そのボケに対する他のキャラクターのツッコミもほとんどなかった。
リア充爆発しないで。
本書を分かりやすく説明するのにうってつけの作家がいる。佐藤友哉である。
彼は、度々ツイッターのアカウントを消す。アカウントを消す前は、出版する本の宣伝や、その本の感想をRTしたり、執筆中の小説を一部公開したりしていた。
彼は今回「30代からはじめようバンド」という名前でアカウントを復活させた。プロフィールは「全パート募集」である。
普通だったら「?」となる所だが、この本を読めば佐藤友哉のよく分からない行動が理解できる。
リア充爆発しないで。
彼は「ボケる側」にまわったのだ。そしておそらく鋭いツッコミを待っている。彼のツイッターから引用しよう、こういうツッコミだ。
『妻がツイッターを再開したので、僕の最近のツイートを見せたら、「いったいなにをやってるんだ」と云われた。「なんかね、フォロワーがぼこぼこ減ってくの」と話したら、「あたりまえだ」と云われた。』
「いったいなにをやってるんだ」彼が待っていたのはこの言葉だったのではないだろうか。
私は別に佐藤友哉がMだとか、リア充め! とか言いたいのではなく、彼が「ボケ側」にまわることを自覚し、選択していると言いたいのだ。
とはいえ、作家である。彼のファンであるフォロワーに「いったいなにをやってるんだ」とツッコミを入れさせるのはかなりハードルが高い。
だから、現状さしてうまくいっておらず、わざわざ奥さんを登場させ、正しい対応マニュアルを示さねばならなかったのだと思う。
リア充爆発しないで。
今回のツイッターでの佐藤友哉の復活に「?」を浮かべた君に、ぜひこの本を読んでほしい。そして、彼がどのようなツッコミを待っているのか、「ボケる側」にまわったつもりになって考えてみてほしい。そして、願わくば「ボケる側」が「おいしい」と思えるような、あたたかいツッコミを入れてあげて欲しい。
リア充爆発しないで。