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読者レビュー

銅

「デキるふり」からはじめなさい

やりたいことはやれること

レビュアー:ラム Adept

遅刻を直したいという友人に、この本に載っていた方法を教えた。

「正しい」

返事は簡潔であった。
方法も簡単である、予定時間より早く着いておけばいいだけなのだから。

そもそも講演会などに出る側と聞く側では、時間厳守の重みが違う。
前者が交通機関の不慮の事態にまで備えて早めに到着するのに対して、聞く側ではよほど几帳面な人以外、電車が遅れたのならば仕方あるまい、と自分の遅刻を許容してしまうであろう。

友人との待ち合わせなど、羽のように軽い。
だが、相手もいつも遅刻しているし、などと妥協をしていてはいけない。
相手がどうあろうと、自分がちゃんと時間を守れる人になるのだ。
さすれば相手も、こいつは遅刻しないから自分も遅れないようにしよう、と心がけてくれるはずだ。それでも改善されないような人はたぶんもう病気なので諦めた方がよい。

常に遅刻しない正しい生き方は難しいことかもしれない。
だが、できるできない ではない。
実践している人はいる。デキる人を真似る=それがデキる人になるのだ。

2013.05.29

まいか
「やりたいことはやれること」というタイトル、すきです。自分を信じて、かつ自分にきびしく、常に前向きな考えをもち続けることが実践力につながるんだなあと思いました。
さやわか
友人へのアドバイスが有効なものであった=実用書としての本書に価値があるという書き方になっていて、そこはうまいと思います。アドバイスをセリフとして書いていないのは文章のテクニック上はあり得ることですよね。レビューの読者からすると、どんなことが本に書かれているのか詳しく知りたくなります。そういう意味ではこのレビューは非常にレトリックが効いていると言うことができるでしょう。ただその半面、どこからどこまでがレビューを書いている人の主張で、どこからどこまでが本の主張なのかわかりにくくなったようにも思います。レビューの後半も本書の主張であればそうわかるようになっていないのはもったいないように思いますし、後半は単にレビュアーの主張なのであれば、期待して本書を買った人に「こんなこと書いてないじゃん」と思われる恐れもある。このレビューはそこをあえて曖昧にしているのですが、けっこうリスクのある書き方だとは思いましたぞ。ということで「銅」といたしましょう!

本文はここまでです。