僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!
押さないと始まらない。でも、押せば始まる。
レビュアー:横浜県
青山さんのことばを見て思ったんです。プロの写真家が、そんなこと言わないでよって。なにやら、センスがなくても、技術がなくても、写真は楽しくなるんですって。なんか嫌味っぽくないですか? センスも技術もある人に言われたって、信用できませんよ。でも、青山さんは断言するんです。この本を読めば、「写真が楽しくなります」って。そこまで言うなら説明してよと僕はページをめくります。
現れたのは、自分史。
そう、自分史です。青山さんが選んだのは、写真のよさを実証的に分析することでも、そのメソッドを体系的に説明することでもありませんでした。ただ写真が好きな自分を、写真とすごした人生を、赤裸々に語り始めたんです。そこには、写真をほめたたえるような美辞麗句はありませんでした。むしろ、それがどうしたっていう感じのエピソードが並んでいるにすぎません。でも、青山さんの「楽しい」という飾り気のない気持ちと、それを伝える数々の写真が、ひたすら僕の興奮を誘ったんです。たとえば、次の一節。
「むかし撮った写真は、技術的に見るとやっぱり、下手だなあって思う。
だけど、その下手さが、心底うらやましい。
あの頃の僕にしか撮れない写真たち。輝いて見えるよ」
そうか、上手とか、下手とかじゃないんだ。いまの自分に、何ができるのか、そして、何が撮れるのか。そんな、この瞬間の僕にしか見られないものを、「ぱちっ」と写真に収めてみる。それを楽しいと思ってみる。というか、楽しいんですよ。きっと。
「シャッターを押せば 人生は最高にカラフルになる」
そう、楽しいことは分かったんだから、あとはシャッターを押すだけでいいんです。
センスがなくても、技術がなくてもね。
現れたのは、自分史。
そう、自分史です。青山さんが選んだのは、写真のよさを実証的に分析することでも、そのメソッドを体系的に説明することでもありませんでした。ただ写真が好きな自分を、写真とすごした人生を、赤裸々に語り始めたんです。そこには、写真をほめたたえるような美辞麗句はありませんでした。むしろ、それがどうしたっていう感じのエピソードが並んでいるにすぎません。でも、青山さんの「楽しい」という飾り気のない気持ちと、それを伝える数々の写真が、ひたすら僕の興奮を誘ったんです。たとえば、次の一節。
「むかし撮った写真は、技術的に見るとやっぱり、下手だなあって思う。
だけど、その下手さが、心底うらやましい。
あの頃の僕にしか撮れない写真たち。輝いて見えるよ」
そうか、上手とか、下手とかじゃないんだ。いまの自分に、何ができるのか、そして、何が撮れるのか。そんな、この瞬間の僕にしか見られないものを、「ぱちっ」と写真に収めてみる。それを楽しいと思ってみる。というか、楽しいんですよ。きっと。
「シャッターを押せば 人生は最高にカラフルになる」
そう、楽しいことは分かったんだから、あとはシャッターを押すだけでいいんです。
センスがなくても、技術がなくてもね。