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読者レビュー

銅

星の海にむけての夜想曲

思いは未来へ

レビュアー:ラム Adept

『奇跡は起こるよ』


このフレーズを視認しただけで、魂のルフラン~♪と脳内に響く。
何度も繰り返されるこのフレーズがリフレインを表しているのだろう。
だってユヤタンもエヴァが好き。だからきっと間違ってない。

Webで読んだとき、どうしてあんなに私は怒ったのだろうと思った。
今回の書籍、佐藤友哉が大好き。好きで良かったと、なんていい話なんだととても面白く読めた。相変わらず、泣かなかったけど、だからダメだなんて思わない。

あのときと何が違うのか、
私か ユヤタンか
あるいは両方か




どうして星を見ただけで死んじゃうの?

最初読んだときは分からなかったけど、今なら分かるような気がする。

認めようではないか。

泣ける小説を期待して勝手に裏切られた過去の私。
それはきっと、見れるはずのない星を見たことによって絶望して死んでった人たちと同じ。
私は満足したわけではないけれど。

見たい(読みたい)と強く思いすぎると、叶ったあとに絶望はやってくるのです。

でも、奇跡は起こるよ何度でも

私は何回だって佐藤友哉を好きになる

2013.04.16

さやわか
作家に対するファンのラブレターとしては最高なのではないでしょうか!「銅」にしたいですなー。もちろん、初めて読んだときの感想と比較しないとわからない文脈があるのですが、作品(作者)と自分自身の関係を夢中で書いているというふうに解釈すれば、それもまたよいかと思います。作中のエピソードと自分の読書体験を関連させて書いているのもうまいです。こういうのはテクニックとして使えるようになると、すごくいいレビューが書けますぞ!

本文はここまでです。