瀧本哲史『武器としての決断思考』
机上をめぐる決断思考
レビュアー:ユキムラ
月末が近づくにつれ、職場の私の机は表面積が小さくなってゆく。他の人と机のサイズが違うんちがうかと、邪推せずにはいられない程に。
これはとても由々しき問題なのである。
しなければならんと、とりあえず手近に置いた書類が、気づけば縦に伸びている。ゆわゆる、タケノコ状態というやつだ。
そこにはきっと、思考の停止がある。
やらなければいけないからと、まず側にキープして、そのキープした行為で満足してしまっているのだ。
深く考えていない。
『武器としての決断思考』は、まるでそんな私に向けて書かれたかのような本だった。
――机上を片すは是か非か。
脳内ディベートが行われる。
メリット
内因性→散らかったままだと、大切な書類が見つからない!
重要性→そんなときに限って、急ぎの用事で必要だったりする。
解決性→書類を片してキッチリ整理しておけば、必要なときに必要なものが出せる!
デメリット
発生過程→ただでさえ月末は時間が無い。片付けなんかしとるヒマがあったら別のことするわ!
深刻性→月末業務がホンマにいっぱいいっぱいなんやって!
固有性→どの辺りに何を置いたのかはそこそこ憶えてるから、(勝手に動かされない限りは)掘り起こせば探してるものは大抵見つかる。
メリット・デメリットのみっつの条件に対して、論理的な反論を行う。要は、問題に対して至極正当なるツッコミを入れれば良いらしい。
ツッコミを入れたあとは、そのツッコミに関する考察だ。
それぞれの事情に分解して順繰りに、ひとつの命題に対してじっくりと詰めてゆくのだ。
そうやっていくと、私はやがて回答を得られる。素晴らしい!
ちなみに、職場の私の机は、未だ散らかったままである。
フローシートを参照にしての判定を経て、デメリットに重きが置かれ、現状維持っちゃってるワケですよ。
……か、勘違いしないでよね、べ別に片付けるのが面倒なだけとか、そんなんじゃないんだから!
ジセダイで『武器としての決断思考』を読む
これはとても由々しき問題なのである。
しなければならんと、とりあえず手近に置いた書類が、気づけば縦に伸びている。ゆわゆる、タケノコ状態というやつだ。
そこにはきっと、思考の停止がある。
やらなければいけないからと、まず側にキープして、そのキープした行為で満足してしまっているのだ。
深く考えていない。
『武器としての決断思考』は、まるでそんな私に向けて書かれたかのような本だった。
――机上を片すは是か非か。
脳内ディベートが行われる。
メリット
内因性→散らかったままだと、大切な書類が見つからない!
重要性→そんなときに限って、急ぎの用事で必要だったりする。
解決性→書類を片してキッチリ整理しておけば、必要なときに必要なものが出せる!
デメリット
発生過程→ただでさえ月末は時間が無い。片付けなんかしとるヒマがあったら別のことするわ!
深刻性→月末業務がホンマにいっぱいいっぱいなんやって!
固有性→どの辺りに何を置いたのかはそこそこ憶えてるから、(勝手に動かされない限りは)掘り起こせば探してるものは大抵見つかる。
メリット・デメリットのみっつの条件に対して、論理的な反論を行う。要は、問題に対して至極正当なるツッコミを入れれば良いらしい。
ツッコミを入れたあとは、そのツッコミに関する考察だ。
それぞれの事情に分解して順繰りに、ひとつの命題に対してじっくりと詰めてゆくのだ。
そうやっていくと、私はやがて回答を得られる。素晴らしい!
ちなみに、職場の私の机は、未だ散らかったままである。
フローシートを参照にしての判定を経て、デメリットに重きが置かれ、現状維持っちゃってるワケですよ。
……か、勘違いしないでよね、べ別に片付けるのが面倒なだけとか、そんなんじゃないんだから!
ジセダイで『武器としての決断思考』を読む