欲情の文法
前代未聞
レビュアー:キノケン
いったい何なんだ、この本は。
もちろん、良い意味で言っています。
「官能小説」という、サブカル的文学の手法や作者の考えを柱に構成された本文の中に、官能小説作家ならではの深い人間考察がちりばめられて・・・。男性と女性の「快楽への追及」などへの考察がこれほどまでに赤裸々に語られた書物を、僕は読んだことがありませんでした。
「官能小説作家」が著者の新書ということが、この本のもっとも面白い部分だと思っています。
多くの人が、官能小説や、それを生み出す作家の本を読んだことがないように思います。自分とは、まったく違った世界、そこに生きる人。その世界の、その人たちの価値観に触れる機会は、普通に生きるだけではほとんどないと思います。
そんな機会を与えてくれる本著を、面白くないと言えるでしょうか。
歳をとって、自分の考えが凝り固まってしまう前に、少しでも多くの価値観を自分に取り込む。
ちょっとレジに持っていくのは恥ずかしいかもしれませんが(笑)、たったそれだけで自分の価値観に変化が生まれる可能性が生じる。
そんな面白い体験を、あなたもこの本でしてみたくはないですか?
ジセダイで『欲情の文法』を読む
もちろん、良い意味で言っています。
「官能小説」という、サブカル的文学の手法や作者の考えを柱に構成された本文の中に、官能小説作家ならではの深い人間考察がちりばめられて・・・。男性と女性の「快楽への追及」などへの考察がこれほどまでに赤裸々に語られた書物を、僕は読んだことがありませんでした。
「官能小説作家」が著者の新書ということが、この本のもっとも面白い部分だと思っています。
多くの人が、官能小説や、それを生み出す作家の本を読んだことがないように思います。自分とは、まったく違った世界、そこに生きる人。その世界の、その人たちの価値観に触れる機会は、普通に生きるだけではほとんどないと思います。
そんな機会を与えてくれる本著を、面白くないと言えるでしょうか。
歳をとって、自分の考えが凝り固まってしまう前に、少しでも多くの価値観を自分に取り込む。
ちょっとレジに持っていくのは恥ずかしいかもしれませんが(笑)、たったそれだけで自分の価値観に変化が生まれる可能性が生じる。
そんな面白い体験を、あなたもこの本でしてみたくはないですか?
ジセダイで『欲情の文法』を読む