「うーさーのその日暮らし」
うーさーの最終回ボケの感想
レビュアー:USB農民
残念なことに、「うーさーのその日暮らし」の過去ログは現在閲覧することができない。(頑張って探してみたが、うーさーに「フフフ、ムダナテイコウハヤメロ」と言われた。これは嘘じゃない。探してみればわかる)
だから、私がこれから語る「最終回ボケ」を未見の方のために、少しだけその内容を説明する。
<ある日の更新で「学生が卒業したら、もう制服とか使わないよね?(チラッ) だから、使わなくなった女子の制服とかを俺にくれてもいいんじゃない?(チラッ)」と密かな願望を漏らしたうーさー。しかし、その数日後の更新では、「あれだけアピールしたのに、誰も制服をくれなかった」ことに絶望して「第一部完」と告げて、女の子とともに満開の桜の森の向こう側へと去っていくのだった……>
「うーさーのその日暮らし」の面白さは、うーさーが毎日毎日延々とボケ倒す様を、時にうーさーの隣の女の子が、時に我々読者が、突っ込みを入れることで成り立っている。
しかし、私はうーさーの「最終回ボケ」に対して、いつものように突っ込みを入れることができなかった。
あまりに独創的かつ柔軟性に富んだ個性溢るる発想力が作り出す阿呆なボケに、私は突っ込みを忘れて魅入っていた。
「ば、馬鹿馬鹿しい……なのに、どうして、こんなにすがすがしい最終回風のイラストが成立しているんだ……うーさーの隣の女の子よ、最終回だから主人公にちょっと優しく接しているヒロイン風の微笑を浮かべていないで、はやくうーさーにいつもの突っ込みをいれてやってくれよ! でないと……な、なんだか本当に最終回を読んでいる気分になってきて、ちょっとせつないじゃないか! 次回更新で何事もなかったかのように第二部が始まることは明々白々なのに!」
文章に起こしてみると、私が阿呆みたいに見えてくる点に、若干の不本意を禁じ得ないが、しかし、なんだか得も言えぬ最終回気分をあのイラストで味わってしまったのは事実なので、そこだけは嘘をまじえないよう気をつけた。
どうしてあんなに最終回気分を味わってしまったのか。
ちょっと考えてみた。
まず、うーさーの「あれだけ(女子の制服が欲しいと)アピールしたのに……」という呪詛のような捨て台詞に、「え、あれ本気だったの!?」と戦慄を覚えた読者は私だけではないはずだ。予想外の本気っぽい発言が、イラスト全体の本気度を支えているのだろう。
さらに、画面の半分以上を埋める桜の花びらと、女の子の「ばいばい」という台詞が、最終回っぽい気分を演出してくれる。いつもちゃんとうーさーに突っ込んでくれる読者代表のような存在の女の子も、なんか最終回風に振る舞っていて、なお一層イラストの本気度を底上げしている。
このように、「なんかいつもと違って、うーさーも女の子も本気っぽい」感を前面に出してきた、うーさーの最終回ボケに、私はちょっと心動かされてしまった。
絶対に次回更新時には第二部が始まるに決まっていると、頭ではわかっているのに……。案の定、三日を待たずして第二部が開始されたというのに……。悔しいけれど、あのボケは素晴らしかった。私はあの最終回ボケに、敬意すら抱いている。
だから、私がこれから語る「最終回ボケ」を未見の方のために、少しだけその内容を説明する。
<ある日の更新で「学生が卒業したら、もう制服とか使わないよね?(チラッ) だから、使わなくなった女子の制服とかを俺にくれてもいいんじゃない?(チラッ)」と密かな願望を漏らしたうーさー。しかし、その数日後の更新では、「あれだけアピールしたのに、誰も制服をくれなかった」ことに絶望して「第一部完」と告げて、女の子とともに満開の桜の森の向こう側へと去っていくのだった……>
「うーさーのその日暮らし」の面白さは、うーさーが毎日毎日延々とボケ倒す様を、時にうーさーの隣の女の子が、時に我々読者が、突っ込みを入れることで成り立っている。
しかし、私はうーさーの「最終回ボケ」に対して、いつものように突っ込みを入れることができなかった。
あまりに独創的かつ柔軟性に富んだ個性溢るる発想力が作り出す阿呆なボケに、私は突っ込みを忘れて魅入っていた。
「ば、馬鹿馬鹿しい……なのに、どうして、こんなにすがすがしい最終回風のイラストが成立しているんだ……うーさーの隣の女の子よ、最終回だから主人公にちょっと優しく接しているヒロイン風の微笑を浮かべていないで、はやくうーさーにいつもの突っ込みをいれてやってくれよ! でないと……な、なんだか本当に最終回を読んでいる気分になってきて、ちょっとせつないじゃないか! 次回更新で何事もなかったかのように第二部が始まることは明々白々なのに!」
文章に起こしてみると、私が阿呆みたいに見えてくる点に、若干の不本意を禁じ得ないが、しかし、なんだか得も言えぬ最終回気分をあのイラストで味わってしまったのは事実なので、そこだけは嘘をまじえないよう気をつけた。
どうしてあんなに最終回気分を味わってしまったのか。
ちょっと考えてみた。
まず、うーさーの「あれだけ(女子の制服が欲しいと)アピールしたのに……」という呪詛のような捨て台詞に、「え、あれ本気だったの!?」と戦慄を覚えた読者は私だけではないはずだ。予想外の本気っぽい発言が、イラスト全体の本気度を支えているのだろう。
さらに、画面の半分以上を埋める桜の花びらと、女の子の「ばいばい」という台詞が、最終回っぽい気分を演出してくれる。いつもちゃんとうーさーに突っ込んでくれる読者代表のような存在の女の子も、なんか最終回風に振る舞っていて、なお一層イラストの本気度を底上げしている。
このように、「なんかいつもと違って、うーさーも女の子も本気っぽい」感を前面に出してきた、うーさーの最終回ボケに、私はちょっと心動かされてしまった。
絶対に次回更新時には第二部が始まるに決まっていると、頭ではわかっているのに……。案の定、三日を待たずして第二部が開始されたというのに……。悔しいけれど、あのボケは素晴らしかった。私はあの最終回ボケに、敬意すら抱いている。