フェノメノ case:01
新しいホラー
レビュアー:キノケン
今まで、数多くのホラーを読んできましたが、これは実に新しいホラーだと思います。
今までのホラーは、最初から怖い雰囲気を出そうと、重々しい文体で一貫して書かれている印象を持つことが多かったのですが、今作品では、怖い部分と、日常的な場面とのメリハリが非常によくとれていて、最後までどういうオチなのかを全く読むことができませんでした。
オチも秀逸だと思います。ネタバレはしたくないので詳細には書きませんが、「なんだよ、これでホラーなのかよ」という流れから夜石の一言でそれが逆転。「全然怖くないじゃんか」と油断していただけあって、読み終えた瞬間には全身が鳥肌立ってしまいました。
今まであまり光の当たることのなかった「ホラー」という領域に、新たな読者たちを引き込むことのできる、力のある小説だと思います。
続編を、大きな期待を胸に待っていたいと思います。
最前線で『フェノメノ』を読む
今までのホラーは、最初から怖い雰囲気を出そうと、重々しい文体で一貫して書かれている印象を持つことが多かったのですが、今作品では、怖い部分と、日常的な場面とのメリハリが非常によくとれていて、最後までどういうオチなのかを全く読むことができませんでした。
オチも秀逸だと思います。ネタバレはしたくないので詳細には書きませんが、「なんだよ、これでホラーなのかよ」という流れから夜石の一言でそれが逆転。「全然怖くないじゃんか」と油断していただけあって、読み終えた瞬間には全身が鳥肌立ってしまいました。
今まであまり光の当たることのなかった「ホラー」という領域に、新たな読者たちを引き込むことのできる、力のある小説だと思います。
続編を、大きな期待を胸に待っていたいと思います。
最前線で『フェノメノ』を読む