レッドドラゴン
世界を創造する数多の冒険者たち
レビュアー:またれよ
「うわあああ、音楽鳴ってる……なんか映画っぽい……!」
『レッドドラゴン』のプレイヤーの一人はそう言った。
そこに鳴る音楽。それがプレイヤーを、読者を物語の中へ誘う。新しい未知の世界へと旅立たせる。
映画の開幕、無音から音が鳴り出す時のあの静かな興奮。あるいは新作RPGを初める時。オープニングの音楽から、これから始まる冒険へ想いを馳せるあの高揚感。
音楽が鳴る瞬間に現実は背後に退き、眼前に立ち現れるのはまだ見ぬ世界。そこでは作家たちが物語を紡いでいる。選択の先、決断の末に物語が生み出されていく。読者はそれを追っていく。その先に何が起こるのかを想像する。あるいは選ばれなかった世界を夢見る。
例えば、ただぼんやりとその世界に鳴る音楽を聴いているだけでもいい。目の前にある文字はプレイヤーたちが辿った軌跡である。描かれた物語である。しかしその時、他の場所で他の人物は何をしていたのだろう。あの山の向こうには何があるのだろう。この事件の過去には何があったのだろう。くり返し流れ続ける音楽に身を包まれながら、物語を進めることををすこしばかり止めて、想像の世界に浸る。そんなこともできるかもしれない。
物語を繰り広げ、創造していくプレイヤー。その刺激にあてられて、読む方も何かを創りたくなるのかもしれない。それが読者に様々な想像を許すのか。無数の、あったかもしれない世界。これからありうるかもしれない世界。
音楽が鳴っていることに感動したプレイヤー。音楽が鳴りだしたことに惹きこまれた読者。どちらも同じ事を思う、同じ冒険者であるようだ。
この先にどんな世界が広がっているのだろうか。どんな世界に広げることが出来るだろうか。読むことで、世界は創られていく。
『レッドドラゴン』のプレイヤーの一人はそう言った。
そこに鳴る音楽。それがプレイヤーを、読者を物語の中へ誘う。新しい未知の世界へと旅立たせる。
映画の開幕、無音から音が鳴り出す時のあの静かな興奮。あるいは新作RPGを初める時。オープニングの音楽から、これから始まる冒険へ想いを馳せるあの高揚感。
音楽が鳴る瞬間に現実は背後に退き、眼前に立ち現れるのはまだ見ぬ世界。そこでは作家たちが物語を紡いでいる。選択の先、決断の末に物語が生み出されていく。読者はそれを追っていく。その先に何が起こるのかを想像する。あるいは選ばれなかった世界を夢見る。
例えば、ただぼんやりとその世界に鳴る音楽を聴いているだけでもいい。目の前にある文字はプレイヤーたちが辿った軌跡である。描かれた物語である。しかしその時、他の場所で他の人物は何をしていたのだろう。あの山の向こうには何があるのだろう。この事件の過去には何があったのだろう。くり返し流れ続ける音楽に身を包まれながら、物語を進めることををすこしばかり止めて、想像の世界に浸る。そんなこともできるかもしれない。
物語を繰り広げ、創造していくプレイヤー。その刺激にあてられて、読む方も何かを創りたくなるのかもしれない。それが読者に様々な想像を許すのか。無数の、あったかもしれない世界。これからありうるかもしれない世界。
音楽が鳴っていることに感動したプレイヤー。音楽が鳴りだしたことに惹きこまれた読者。どちらも同じ事を思う、同じ冒険者であるようだ。
この先にどんな世界が広がっているのだろうか。どんな世界に広げることが出来るだろうか。読むことで、世界は創られていく。