Fate/Zero
アニメに触れてから、原作を読むことの楽しみ
レビュアー:USB農民
土曜深夜0時前になると、私の部屋の戸を妹が叩いて、「Fate/zero」の放送が近いことを教えてくれる。ここ三ヶ月程、リビングのテレビで妹と「Fate/zero」をリアルタイムで視聴することが習慣となっていた。
そして先日、キャスターとの決戦の直前という、とても引きの強い場面で、「Fate/zero」の一期放送は終了。原作未読の妹は、先が非常に気になるらしく、二期を待たずに原作を読むことにすると言っていた。
家に同人版はあるけれど、文庫版の方が読みやすいだろうと思い、これを機会に星海社文庫全6巻を揃えることにした。妹に貸しつつ、私も久しぶりに原作を再読してみた。
さて、原作を再読すると、アニメの描写だけではわからない事実が色々あることに気づかされる。
二巻の倉庫街での戦いで、セイバーとランサーを監視するアサシンはなぜ実体化していたのか?(霊体化していれば、切嗣に発見されることはなかったはず)
ランサー戦で、セイバーは鎧の防御を捨てるが、それはどの程度のメリットがある戦術なのか?(身軽になる以外になにかあるのか)
上記のような描写に対する説明は、ストーリーを語る上で大きな影響を及ぼさない部分であり、だからアニメでは省略されている。ただし、原作にはきちんと説明が書いてある。今挙げた以外にも、同じような描写は数多い。
それは、単純にストーリーを楽しむのであれば、必ずしも知る必要のないことかもしれない。ただし、「Fate/zero」の世界をより詳しく知り、より深く堪能したいと思う人には、アニメだけでなく原作も読むことを強く奨める。
細部に対する知識が増すということは、作品世界への理解も深まることになるから。
ちなみに、上述した疑問は、アニメ視聴時に妹が口にしたものである。
妹がその疑問を口にしたとき、私はその答えをすっかり忘れていて答えられなかった。だから妹は、原作を読むことでようやく、自分の疑問に対する答えを得るだろう。
そういう読書は、きっと妹にとっても楽しいものだろうと思う。
そして先日、キャスターとの決戦の直前という、とても引きの強い場面で、「Fate/zero」の一期放送は終了。原作未読の妹は、先が非常に気になるらしく、二期を待たずに原作を読むことにすると言っていた。
家に同人版はあるけれど、文庫版の方が読みやすいだろうと思い、これを機会に星海社文庫全6巻を揃えることにした。妹に貸しつつ、私も久しぶりに原作を再読してみた。
さて、原作を再読すると、アニメの描写だけではわからない事実が色々あることに気づかされる。
二巻の倉庫街での戦いで、セイバーとランサーを監視するアサシンはなぜ実体化していたのか?(霊体化していれば、切嗣に発見されることはなかったはず)
ランサー戦で、セイバーは鎧の防御を捨てるが、それはどの程度のメリットがある戦術なのか?(身軽になる以外になにかあるのか)
上記のような描写に対する説明は、ストーリーを語る上で大きな影響を及ぼさない部分であり、だからアニメでは省略されている。ただし、原作にはきちんと説明が書いてある。今挙げた以外にも、同じような描写は数多い。
それは、単純にストーリーを楽しむのであれば、必ずしも知る必要のないことかもしれない。ただし、「Fate/zero」の世界をより詳しく知り、より深く堪能したいと思う人には、アニメだけでなく原作も読むことを強く奨める。
細部に対する知識が増すということは、作品世界への理解も深まることになるから。
ちなみに、上述した疑問は、アニメ視聴時に妹が口にしたものである。
妹がその疑問を口にしたとき、私はその答えをすっかり忘れていて答えられなかった。だから妹は、原作を読むことでようやく、自分の疑問に対する答えを得るだろう。
そういう読書は、きっと妹にとっても楽しいものだろうと思う。