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読者レビュー

鉄

仕事をしたつもり

三択への転換

レビュアー:横浜県 Adept

そもそも仕事を「したつもり」という概念が新しい。
僕にとって仕事とは「した」か「しなかった」かの二択でしかなかった。
だから巷に溢れるハウツー本を片手に、効率を上げることばかりに苦心していた。
そこに横たわる大前提を、自分は仕事を「した」のだという過信を、著者の海老原嗣生氏は瓦解させてくれた。
真に排除したいムダとは何か。
僕らは如何にして、そこから目を逸らしていたのか。
この1冊でそれを学んだとき、本当に仕事を「した」と言い切るための条件を、初めて理解しうるに違いない。
ただ一つ注意すべきは、『仕事をしたつもり』を読んだつもりで終わらせないことだ。

2011.12.20

さやわか
なかなか、短くまとめようという気持ちがあっていいレビューだと思います。ただ、ちょっと書きあぐねている感じがありました。まずこのレビューの書き手自身が本から何を受け取ったのか、ということが前に出ていないように思います。「瓦解させてくれた」というのがギリギリそれに近いのですが、それが何なのかもまた、伝わりにくいようです。「瓦解した」のは、おそらく「仕事をしたという過信(=したつもり)」です。ではそれはなぜ瓦解するのか。それがこのレビューには書かれていないのです。おそらく「効率を上げることばかりに苦心していた」のが間違いだった、という話になるべきなのでしょうが"効率を上げることにこだわると、仕事を「したつもり」になりやすい"という重要な指摘が抜けていて、そこに書き手が受けた衝撃も語られていない。だから「効率」の話と「したつもり」の話がうまく接続されていない。ということで、なかなかに惜しいです! ひとまず「鉄」とさせていただきました。

本文はここまでです。