ここから本文です。

ふつおた

冬野 氷夜さんからのお便り

 どうも、初めまして。
 冬野氷夜と申します。

 本当は、『ドッペルゲンガーの恋人』のレビューを書こうとしたのですが、書いている内に頭の中がグルグルと混乱して、感想と装飾がゴチャゴチャになってしまい、文体もぽぽぽぽ~んしてしまい、あと他に、(以下、言い訳がダラダラと続くので省略)、それで僕は自分が小説を書きながら、レビューを考えているからだと責任転嫁する事にしました。

 ……まどろっこしい言い方になりましたが、僕は小説を書いています(それを言うためだけに、事実を僅かに歪曲しました)。
 書いては書いては、ボツにし、描写が気に入らなくて、筆が止まる。
 おまけに、積みゲーや積み本がたまりすぎてヤバい(お前のせいだろうが、と一人ボケツッコミ)。
 あと、児童文学を書こうとしていますが、必ずエログロな描写が入ってしまいます。

 そこで、相談があります(……ここに行きつく)。
 エログロな児童文学って、児童文学と言えるのでしょうか?
 主人公が小学生で、その視点で描かれるのなら、例え物語の舞台が過酷な世界でも、児童文学の世界とされるのでしょうか?
 悪夢が人を成長させる事もありますが、それが子供でも同じでしょうか?
 竜騎士先生とはるかぜちゃんの対談で、相手が年齢的に子供でも、本気でぶつかるべきだと決心しましたが、はたして、それでもエログロな児童文学は良いのだろうか、と不安で仕方がありません(書き切れるかどうかも不安ですが)。
 そこで、団長さんとのぞみさんに聞きたいのです。
 『エログロな児童文学は良いのか?』、という疑問への答えを。

 どうか、よろしくお願いします(今度も、という意味も含めて)。

コメント

のぞみ
冬野氷夜さん、はじめまして! レビュアー騎士団へ、ようこそ~! 私も、積み本たまっていますわ~! 読みたいものが次々に出てきてしまいますもの~! 仕方ないですわよね! そもそも児童文学とは、「児童を読者対象として創作される文学作品。お伽話・童話・少年少女 小説・童謡・児童劇など」ですわよね! あ、辞書で調べたのですわ! 児童っていうのがどの年代を指すのか、はっきりとわからないのですが、私のイメージでは、小学生まで!という感じですわ。エログロな児童書が存在した場合、子供自身が読みたいのであれば別ですが、私からすすんでは与えないかなと思います。なので「児童文学風のエログロ小説」みたいなジャンルを確立させてしまうっていうのは、どうなのかしら?
さやわか
児童文学の枠内でエログロ小説をやるくらいだったら、「児童文学風のエログロ小説」という新ジャンルを作ればいいということですかね。なかなかトンチがきいている……。それはそうと、僕の意見は児童文学がエログロであっても全くかまわないと思います。だって、過酷な世界を舞台にした児童文学はいくらでもあるんですよ。僕はついこないだ、そういうエロはないけど多少はグロっぽい児童文学について原稿を書きました。あ、リンク先はハードにエロい広告があるので閲覧は自己責任でどうぞ! いずれにしても児童文学というのは「対象読者が子供である」ということしか根本的な定義はありません。それはつまり、作者が子供にそれを読ませたいと思って書く話ならば、どんなものでも児童文学だということなのです。ただし、世間には「エログロなものを子供に読ませるとは何たることだ、こんなものは児童文学ではない!」と言う大人もいるでしょう。それは「対象読者が子供である」ということしか定義がないために、それぞれの人の中で児童文学というものに対するイメージがバラバラになっているということですね。だから、そこで改めて考えるべきなのは、自分が本当に書きたいと思っている「児童文学」とは「自分自身がなんとしても子供に読ませたいと思っているもの」なのか、「一般的な大人が子供に読ませたいと思うようなもの」なのか、さらに「児童文学の体裁だけど本当は大人に読ませたいもの」なのか、ということです。冬野さんがこの中のどれを望んでいるかで、エログロが許されるかどうかは変わるのではないでしょうか。

2011.09.30


本文はここまでです。