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読者レビュー

鉄

月のかわいい一側面

境目

レビュアー:ticheese Warrior

 人を好きになるって素敵なことですよね。
 最初は誰でもそう思います。でも好きだって気持ちが一方通行だった場合はちょっと難しい。例えば、数ヶ月思い続けることはよくあること。1年思い続けると女の子をキャッキャさせる話にもできます。しかしさらに何年も思い続けていると、人は恋を執着だと捉えてしまうかもしれません。年月に限った話でなく、行動やその他諸々で決まる「素敵」から「怖い」に変わる境目。程度の差こそあれ、誰の感性にもある境目。

 片思いを描いた『月のかわいい一側面』をあなたが素敵だと感じるかはその境目に委ねられます。しかし素敵と感じなくても、人を好きになるっておもしろいです。
 境目はひとつとは限らないんですから。

2011.09.30

のぞみ
綺麗に書かれていますよね! いろんな意味で。
さやわか
短いですしね。簡潔で、きれいな印象を与えようとしたのがわかります
のぞみ
直接的な表現はなかったですが、何かを訴えようとしている気がしました! 私はそんな風に感じたのですが、どうでしょう?
さやわか
たしかに、具体的に作品の内容を書かないことでちょっと思わせぶりにして読者に興味を持たせようとしていますね。しかしこういうやり方はなかなか難しいのかな、と思わせるものでした。作品自体について書かれた部分があまりにも少なすぎて、謎めいた印象を与えたかっただけのように見えてしまいます。前半の「境目」についての話も、作品を読んだことがある人にはどういう意味なのかわかります。なるほどと思わせる。しかし、レビューを読むのは作品を読んだことがない人なので、ちょっと作品を読んだ人にだけわかるような含みを持たせているようにすら見えてしまう。加えて、文章をきれいに書き終えているがゆえに、その我の強い感じは高まってしまいます。これは書き手の本意とするところではないでしょう。もう少し、レビューを読む人がどう思うのかを客観的に見ながら書いてみるといいのではないでしょうか? ここでは「鉄」にさせていただきます!

本文はここまでです。