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読者レビュー

銅

ブレイク君コア

新しく描かれる“人格”の交代劇

レビュアー:横浜県 Adept

“人格”が入れかわる物語。
誰の? 主人公の? まぁ、普通ならそうだよね。
「自分の精神が、他人の身体に入ってしまった!」
そんな苦悩を抱えた2人を描く作品とか、よくあるよね。
でも『ブレイク君コア』はちがう。
「主人公が恋する女の子」の“人格”が、他人と入れかわってしまうんだ。
主人公はあくまで第三者。
でも彼にだって、外野なりの苦しみはある。
彼は好きな女の子を取り戻せるの? そもそも取り戻すべきなの?
あーもう悩ましい!
これは“人格”が入れかわる物語。
そして巻き込まれた少年の、苦闘と成長の物語だ!

2011.08.04

のぞみ
横浜県さんの、ここがオススメというとこが、はっきりしていて、良いなぁ~と思います。
さやわか
そのとおり。そういう意味で、横浜県さんのさっき掲載したレビューよりこっちの方がいいと思いますぞ。ちょっと甘めですがここは「銅」としましょうかな。
のぞみ
全体的に、テンションが高めですね!
さやわか
うむ。「彼は好きな女の子を取り戻せるの? そもそも取り戻すべきなの?」という疑問文が入ってますが、それに対して「あーもう悩ましい!」という答え方をしているので、ただのストーリー紹介のようには読めなくなっている。文章は正直な話、もうちょっと考える余地があるのです。たとえば「誰の? 主人公の? まぁ、普通ならそうだよね」というところとか、書き手の気持ちでぐいっと読者を引っ張っていこうとしているけど、この「普通ならそう」のどこが「普通」なのかよくわからんのですな。つまり、別にそうじゃないお話だっていっぱいあるのです。だったら、主人公が入れ替わりを経験する話のほうが「自分は」多いと思う、という書き方をしたほうがずっとスムーズに読めると思いますぞ。

本文はここまでです。