私のおわり
GoodEndじゃなかろうと
レビュアー:ticheese
『私のおわり』の「おわり」ってなんだろう? なんだか暗い。
1番分かり易くて絶対的な「おわり」は「死ぬこと」だ。そして『私のおわり』は「死ぬこと」の物語。
死んだサヨ。死後の世界に旅立つ為の死神船長の船から逃げ出すことで、サヨは「死ぬこと」を延長させた。足掻いて足掻いて延長させた。そして延長した結果辿りついたのは片思いの相手の部屋。そこでサヨは当たり前だった風景を見ることになる。当たり前が当たり前じゃなくなったことで気づけたことは、サヨを「死ぬこと」に向けて前進させる。
「死ぬこと」に向けて前進するって変かもしれないけど、「おわり」って、前進することだったのが泉和良著の『私のおわり』。
前進するなら全てが悪いことでもない。だから安心して終りまで読んでみよう。
1番分かり易くて絶対的な「おわり」は「死ぬこと」だ。そして『私のおわり』は「死ぬこと」の物語。
死んだサヨ。死後の世界に旅立つ為の死神船長の船から逃げ出すことで、サヨは「死ぬこと」を延長させた。足掻いて足掻いて延長させた。そして延長した結果辿りついたのは片思いの相手の部屋。そこでサヨは当たり前だった風景を見ることになる。当たり前が当たり前じゃなくなったことで気づけたことは、サヨを「死ぬこと」に向けて前進させる。
「死ぬこと」に向けて前進するって変かもしれないけど、「おわり」って、前進することだったのが泉和良著の『私のおわり』。
前進するなら全てが悪いことでもない。だから安心して終りまで読んでみよう。