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読者レビュー

銅

私のおわり

GoodEndじゃなかろうと

レビュアー:ticheese Warrior

『私のおわり』の「おわり」ってなんだろう? なんだか暗い。
1番分かり易くて絶対的な「おわり」は「死ぬこと」だ。そして『私のおわり』は「死ぬこと」の物語。
死んだサヨ。死後の世界に旅立つ為の死神船長の船から逃げ出すことで、サヨは「死ぬこと」を延長させた。足掻いて足掻いて延長させた。そして延長した結果辿りついたのは片思いの相手の部屋。そこでサヨは当たり前だった風景を見ることになる。当たり前が当たり前じゃなくなったことで気づけたことは、サヨを「死ぬこと」に向けて前進させる。
「死ぬこと」に向けて前進するって変かもしれないけど、「おわり」って、前進することだったのが泉和良著の『私のおわり』。
前進するなら全てが悪いことでもない。だから安心して終りまで読んでみよう。

2011.08.17

のぞみ
私、このレビュー好きです!! 惹かれるの。すごく個人的な感想で申し訳ないのですが、こんなに短いのに、「私のおわり」もういっかい読もうって思えたんです。
さやわか
おお、姫の高評価! このレビューは、作品を読みたくなる気持ちをふくらませてくれるものですね。とりわけ『私のおわり』のように、死という終わりが決定されている作品についてはいい書き方なのではないでしょうか。文章的にはわずかにわかりにくいところが残されています。今回掲載したticheeseさんのほかのレビューに比べてもそう思うので、これは伸ばせるポイントなのだと思います。もう言葉尻程度のことなので、もう少し慎重に書いてみてはどうでしょうか。ということで「銅」にいたしましょう。

本文はここまでです。