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読者レビュー

銅

私のおわり

神様の隣

レビュアー:matareyo

「私」こと山上沙代子さんが想いを寄せる天霧君。
天霧君は神様だ。
電子海というネットワークゲームの創造主。
天霧君は働いてはいない。
電子海のカンパウェアで食べている。
作り手との近い距離感。感謝の気持ち。慈善の気持ち。お賽銭みたい。
不安定だけれど、それでも食べてはいける。
なくてはならないものだから。
その世界がかげがえのないものだから。
そういう神様を、神々を、神さんを、私たちは知っている。
これはそんな親しみやすい神様の、その隣に寄り添いたかった物語のような気がする。
でも天霧君は神様のひとりに過ぎない。
みんないつでも隣にいるのかもしれないね。

2011.07.14

のぞみ
短文ですね!
さやわか
語調が整えられているのは気持ちがいいですね。
のぞみ
ええ、テンポ感を感じられますわ。あと短い中でも、Matareyoさんの考えが読み取れました。私がこの物語から感じたのとは別の角度から物語を切り取ったんだな~って。
さやわか
たしかに、このレビューは天霧君に注目することで、『私のおわり』をちょっと違う形で語ることができてます。でも、ちゃんと物語じたいに話を広げていて、こういうのは、なかなかうまい。テンポもそうですが詩的なところがあって、言おうとしていることはわりと抽象的にしか届かないようになっているんですが、それはそれでいいと思います。とりわけ、このレビューと感性が合う人にはすごく共感してもらえる文章だと思いますぞ。「銅」とさせていただきましょう! ということで! さやわかの星海社レビュアー騎士団、第八場は以上となります! なんとなんと、残るはあと四場! さて、全十二場が完了してしまう前に三人の騎士が誕生するのか。その誉れを受けることができるとしたら、誰なのか。さらに! ここで通常の投稿以外に得点できるチャンスの短文レビュー企画が発動するぞ! ということは、順位が低い投稿者でも一気に得点の機会があるということ。詳しくは「さやわかレビュー」を見てくれたまえ。ともあれ、第九場もちゃんと予定されているぞ!
のぞみ
次回の投稿締め切りは2011年8月6日です!
さやわか
ここで得点の機会が増えるということは、第十二場まではもつれこまない公算が高い……のかな? しかし、そうなると誰が短文レビューで手堅く得点できるかが勝負なわけですが、短文レビューは新規投稿者が非常に有利なのですね。というわけで、はっきり言ってこのタイミングで企画をやるのはバトルロワイアル状況を生み出すだけだと思うのだが、やることは決まってしまった! 心してかかってくれたまえ! では、第八場はこれにて幕である! どどん!

本文はここまでです。