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読者レビュー

銅

星海社FICTIONS

挿し絵なんて嫌いだった

レビュアー:ticheese Warrior

私はライトノベルが好き。だけど、そこにある挿し絵は嫌い。
ライトノベルがライトノベルである所以。
魅力的なキャラクターが売りのライトノベルの顔。
でも嫌い。
いつも私の想像を裏切るから。
その程度なの?
私の頭の中ではもっとカッコよくて広くて奇麗な映像が出来てるよ。
見たくもないから挿し絵だけ折って見えなくする。

私は星海社FICTIONSが好き。それに挿し絵も好き。
カラーで奇麗だから。
大きくて見易いから。
物語の冒頭にあって想像の手助けしてくれるから。
限定した場面のひとコマじゃないから。
読み始める時に、読み終わった後に、じっくり眺める。

星海社FICTIONS『私のおわり』には挿し絵が無かった。
ちょっと寂しい。
挿し絵なんて嫌いだったのに。

2011.07.14

のぞみ
挿し絵の魅力にやられちゃいましたのね! ちなみに私は挿し絵好き派ですわ~。団長はどちら派ですの?
さやわか
僕はつまらない男なので、「どっちもあり」派くらいですかな……?
のぞみ
挿し絵って結構重要ですよね。世界観とかキャラクターとかのイメージのためにも! そして、絵の力って強いですモノね~。だからこそ挿し絵を見る見ないって左右されますわよね~。
さやわか
「限定した場面のひとコマじゃないから」というのは面白い指摘なのかもしれないですね。一般にライトノベルなどの挿し絵は特定の場面を表したものが多いでしょうから。レビューとしては、『私のおわり』に挿し絵がないことを、逆説的な形で批判しているのはうまいと思います。少なくとも「期待して買ったのに挿し絵がなくてマジがっかりした」みたいな、いかにもありがちな、「消費者として思ったことを書きました」みたいなレビューよりずっといい。あと、これは微妙な問題なのかもしれないですが星海社FICTIONSを賞賛するためにライトノベル一般の挿し絵を貶める形になっているのは、意外と読んだ人から反感を買いやすいかもしれないですな。これをうまく書くには、批判と取られないように書くか、星海社FICTIONSの方が圧倒的に優れているという根拠をもうちょっとガチガチに準備するのがいいと思います。では、ここでは「銅」とさせていただきましょう。

本文はここまでです。