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読者レビュー

銅

ひぐらしのなく頃に 綿流し編

ひぐらしのなく頃に…

レビュアー:sakuran Novice

突然ですが私は推理小説・ミステリーものにおいて興味深い要素は「現実では為し得ないこと」だと思います。

「ひぐらしのなく頃に 綿流し編」は、双子の姉妹・園崎魅音と園崎詩音の入れ替わりが面白い本です。

ミステリーで入れ替わりをするのは主に兄弟姉妹・双子で、これもそのうちの一つ。
性格は正反対、でも根本的なところではそっくりな魅音と詩音。
恐らく現実で入れ替わってもそっくりで誰も気づかないなんてことは在り得ない、だからこそ小説の世界に浸れる、そんなことを感じさせてくれる本だと感じました。

魅力的な双子の姉妹、テンポの良いキャラクターたちの掛け合い、思わずページをめくりたくなる様なスピード感のあるストーリーと、久しぶりにのめり込んでしまうような本に出会えたような、そんな気がします。

2011.06.17

のぞみ
小説には、現実のようで非現実みたいな世界求めたくなりますよね! 多くは語られていないけれど、何が面白いのか、はっきりしているので良いな~と思います。
さやわか
作品の魅力を伝えたい! という気持ちがすごく伝わってきます。その気持ちが好きですね。短い字数でやろうとしているので、よけいにそれがストレートに伝わってきていいですね。最後の段落だけ、ちょっととってつけたような感じになってしまっているのですが、ここが難しいのはわかります。「入れ替わりが面白い」という話と「いい作品でした」という話がバラバラになってしまいそうになるのは、すべてのレビュアーや批評家や評論家が考慮しなければいけない問題ですね。いや、真面目な話、ほんとにそうなのです。でも、このレビューはそこをなんとかやりきって、愛情はきちんと伝わりました。だから「銅」といたします!

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