星海社のDM(ダイレクトメール)
裏こそを眺めていたい。
レビュアー:横浜県
2011年6月11日、星海社から一通のDMが届いた。
縦10cm、横23cmの細長いポストカード。
表面には僕への宛名と、今月発売の泉和良『私のおわり』の表紙イラストが描かれている。
ふむふむ。星海社FICTIONSから15日に出るのか。
ふむふむ。「“死”(エピローグ)から始まる物語」なのか。
そして僕はDMを裏返し、あることに気づくのだった。
( ゜Д゜)……青一色……!?
なんとDMの裏面は、青一色に塗りつぶされていたのだっ。
ただ一つだけ、白抜きで星海社FICTIONSのロゴマーク。
なんてスタイリッシュなんだろう。美麗だし、もらって嬉しいDMだなぁ。
――とも思ったけれど。
いやいやいやいや、可笑しいやろっ。
「最前線」の会員は千人単位でおんねんから、DMを送るだけでもそれなりの金になるはずや。
せやのに、一面丸々ムダにするやなんて!
……おっと思わず興奮して素が出てしまった。
とにかくだ、これはおかしい!
6月に発売される星海社の刊行物は、Fateやひぐらしなど他にもあるはずだ。
せっかくお金を使ってDMを送るんだから、裏面にも何かしらの広告を載せてしかるべきだし、だいたいDMってのはそういうものだ。
星海社と一緒に入っていた電気屋のDMなんかは、裏面に乾電池の割引券がついてたよ?
でもだからこそ、僕はなおさらこのDMに感心するしかなかった。
『私のおわり』一本に広告を絞り、裏面には鮮やかな星海社ブルー。
広告だらけのDMよりも、読者がちょっと幸せな気持ちになれるから。
やっぱりこのDMは、どう考えたって、完全に効率を度外視してる。
だけれど星海社は、あえてこの美しいデザインを選んだ。
その心意気に惚れながら、僕はこのDMを飾るのだ。
――裏面を上にして。
縦10cm、横23cmの細長いポストカード。
表面には僕への宛名と、今月発売の泉和良『私のおわり』の表紙イラストが描かれている。
ふむふむ。星海社FICTIONSから15日に出るのか。
ふむふむ。「“死”(エピローグ)から始まる物語」なのか。
そして僕はDMを裏返し、あることに気づくのだった。
( ゜Д゜)……青一色……!?
なんとDMの裏面は、青一色に塗りつぶされていたのだっ。
ただ一つだけ、白抜きで星海社FICTIONSのロゴマーク。
なんてスタイリッシュなんだろう。美麗だし、もらって嬉しいDMだなぁ。
――とも思ったけれど。
いやいやいやいや、可笑しいやろっ。
「最前線」の会員は千人単位でおんねんから、DMを送るだけでもそれなりの金になるはずや。
せやのに、一面丸々ムダにするやなんて!
……おっと思わず興奮して素が出てしまった。
とにかくだ、これはおかしい!
6月に発売される星海社の刊行物は、Fateやひぐらしなど他にもあるはずだ。
せっかくお金を使ってDMを送るんだから、裏面にも何かしらの広告を載せてしかるべきだし、だいたいDMってのはそういうものだ。
星海社と一緒に入っていた電気屋のDMなんかは、裏面に乾電池の割引券がついてたよ?
でもだからこそ、僕はなおさらこのDMに感心するしかなかった。
『私のおわり』一本に広告を絞り、裏面には鮮やかな星海社ブルー。
広告だらけのDMよりも、読者がちょっと幸せな気持ちになれるから。
やっぱりこのDMは、どう考えたって、完全に効率を度外視してる。
だけれど星海社は、あえてこの美しいデザインを選んだ。
その心意気に惚れながら、僕はこのDMを飾るのだ。
――裏面を上にして。