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読者レビュー

銅

金の瞳と鉄の剣

君も大人しく騙されるんだな!

レビュアー:横浜県 Adept

虚淵玄の王道ファンタジー!?
ぶっちゃけ耳を疑ったけど、覚悟を決めて読んでみたら……。

やっぱり騙されたよ!

龍胎児、神隠し、古城の宝箱、秘密結社の陰謀。
一見すれば、確かに王道のオンパレード。
でもすぐに気付かされたよ。

虚淵イズムが全開じゃないか!

魔法の世界で僕らを待っているのは、人間である意味、価値、証拠、倫理――。
こんなの、いくら深く読み込んでも足りないよ。

でもちょっと待って!
僕は「王道」ファンタジーを読みに来たんだよ!?
何で満足しちゃってるのさ!

これじゃあファンタジーじゃなくて、虚淵玄の王道だよ!

2011.04.28

のぞみ
口語表現なのが、目をひきそうですね。
さやわか
勢いがあっていいですね。この作品を楽しんじゃおう! というワクワク感も感じます。
のぞみ
虚淵玄さんの作品を一度でも読んだことあるのが前提になっているように思いました。
さやわか
お! 姫がなんだかクリティカルな指摘を! その通りで、このレビューは虚淵玄という作家やその作品を知っている人のために書かれていますな。そのため、同じく虚淵玄を好きな人には強く訴えかけると思いますが、ほかの人には「虚淵玄の王道」とか「虚淵イズム」という言葉が語っているものが見えません。とにかく楽しそうな感じだけは伝わる、という。でもですね、こういうレビューってあるんですよ。実際に。熱狂的なファンのいるジャンルであればあるほど、こういうレビューは喜ばれるし、書かれます。だから一概に否定はしませんが、少なくともレビュアー騎士団で言う「論理性」の基準には届いていないと思います。なので「銅」とさせてください!

本文はここまでです。