Fate/zero(3)
戦いの始まり
レビュアー:さかもと
挨拶もなく、いきなりレビューを始めさせて頂く。
Fate/zero(3) 王たちの狂宴(以下本書)を
発売日当日に買い求めに本屋へ向かった私だが、どこの本屋でも売り切れなのである。
「あれ、発売日間違えたか?」と日付を確認しても、間違いなく3月10日。
結果、11日に目立たないところにある本屋で本書を手に入れた。
これはすなわち、本書が人気であると言う事を如実に知らしめているのではなかろうか。
表紙を飾る武内崇氏の美麗なイラスト、そして虚淵玄氏が綴る英霊の熱き闘い。
その全てが我々を魅了していることを。
――まさに最前線、まさに魔弾。
紙がコンテンダー、文字の一つ一つが魔弾。
紡ぎだされる文字の一つ一つが我々の内に眠る熱き引き金を引く。
同時に弾丸となりて、我々の心を打ち抜かん。
断言しよう。
私は本書に撃ちぬかれた。
なんというか、ズキュンとやられたのである。
王たちの狂宴。
このタイトルこそ相応しい。
彼らは己の誇りを問い、強さを敵に問う。
刃と刃が競演し、魔術師は敵を討たんと己が魔力と知恵を使い魔術の宴を行う。
切嗣は心を機械とし、セイバーは騎士道を貫く。
舞弥とアイリスフィールは愛した男のために。
闘いの中に起こる葛藤や恋慕、全てが見逃せない。
最初から最後までクライマックスなのだ。
王たちは強さと誇りを胸に誓い、女たちは愛と強さを胸に抱く。
惨劇の伯爵は狂いの宴を初め、山の翁は一部始終を見守る。
そして読み手たちは息を飲む。
人の域を超えた闘いと、書き綴られる言葉の魔弾に。
英霊よ、読み手よ。
いざ往かん。
始まりの、その先へ。
大いなる王の器へと。
Fate/zero(3) 王たちの狂宴(以下本書)を
発売日当日に買い求めに本屋へ向かった私だが、どこの本屋でも売り切れなのである。
「あれ、発売日間違えたか?」と日付を確認しても、間違いなく3月10日。
結果、11日に目立たないところにある本屋で本書を手に入れた。
これはすなわち、本書が人気であると言う事を如実に知らしめているのではなかろうか。
表紙を飾る武内崇氏の美麗なイラスト、そして虚淵玄氏が綴る英霊の熱き闘い。
その全てが我々を魅了していることを。
――まさに最前線、まさに魔弾。
紙がコンテンダー、文字の一つ一つが魔弾。
紡ぎだされる文字の一つ一つが我々の内に眠る熱き引き金を引く。
同時に弾丸となりて、我々の心を打ち抜かん。
断言しよう。
私は本書に撃ちぬかれた。
なんというか、ズキュンとやられたのである。
王たちの狂宴。
このタイトルこそ相応しい。
彼らは己の誇りを問い、強さを敵に問う。
刃と刃が競演し、魔術師は敵を討たんと己が魔力と知恵を使い魔術の宴を行う。
切嗣は心を機械とし、セイバーは騎士道を貫く。
舞弥とアイリスフィールは愛した男のために。
闘いの中に起こる葛藤や恋慕、全てが見逃せない。
最初から最後までクライマックスなのだ。
王たちは強さと誇りを胸に誓い、女たちは愛と強さを胸に抱く。
惨劇の伯爵は狂いの宴を初め、山の翁は一部始終を見守る。
そして読み手たちは息を飲む。
人の域を超えた闘いと、書き綴られる言葉の魔弾に。
英霊よ、読み手よ。
いざ往かん。
始まりの、その先へ。
大いなる王の器へと。