『空の境界 the Garden of sinners』2/「殺人考察(前)」第一回
白と黒の中の、青と赤
レビュアー:yagi_pon
殺人考察(前)第一回を読んだ。
雪の日の二人の出会いから始まる第二章は、式の青い帯と、ビュアーの青白い背景とが相まって、静かに開幕する。そして最後は、対照的に赤黒い鮮血。始まりの演出と背景があるからこそ、終わりの赤がよく映える。こういう演出、好きだなぁ。
この作品だけを読んでもわからないが、ビュアーの背景は作品ごとに違う。そういう細かい気配りが、演出に活きてくる。そして、紙の出版物としてはなかなかないけれど、インターネットで公開しているからこそ、一部だけカラーをつけることもできる。
独自のビュアーで公開しているからこそできること、基本モノクロのコミックだからできること、デジタルだからこそできること、様々な要素が混ざり合って、新しい『空の境界』が生まれている。
コミカライズに懐疑的だった自分も、この演出には思わず唸った。原作小説と劇場版で満足していたが、コミックでしか表現できないことがあるとしたら、きっとこういうことだろう。白黒の中に飛び散った赤い血は、それくらい印象的だった。
yagi_pon
☆☆
雪の日の二人の出会いから始まる第二章は、式の青い帯と、ビュアーの青白い背景とが相まって、静かに開幕する。そして最後は、対照的に赤黒い鮮血。始まりの演出と背景があるからこそ、終わりの赤がよく映える。こういう演出、好きだなぁ。
この作品だけを読んでもわからないが、ビュアーの背景は作品ごとに違う。そういう細かい気配りが、演出に活きてくる。そして、紙の出版物としてはなかなかないけれど、インターネットで公開しているからこそ、一部だけカラーをつけることもできる。
独自のビュアーで公開しているからこそできること、基本モノクロのコミックだからできること、デジタルだからこそできること、様々な要素が混ざり合って、新しい『空の境界』が生まれている。
コミカライズに懐疑的だった自分も、この演出には思わず唸った。原作小説と劇場版で満足していたが、コミックでしか表現できないことがあるとしたら、きっとこういうことだろう。白黒の中に飛び散った赤い血は、それくらい印象的だった。
yagi_pon
☆☆