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「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

銅

ラジオ騎士団

姫候補 仁義なき戦い!

レビュアー:40あ~る NoviceNovice

のぞみ姫失踪によりレビュアー騎士団においての癒し・萌えは皆無になりつつあった…我々ファンはやり場のない気持ちをどこにぶつければよいのか…まさに世紀末!しかし、そこに三筋の光がっ!姫候補を立て、そこから1人の姫を選ぶという苦肉の策を…1人目は笑点が好きな桑原由気姫候補!現在ポイント数では最下位だが、これからの巻き返しはあるのか…?山田君、座布団一枚!
2人目は麻雀とギターが好きな現役女子大生の高井舞香姫候補!現在ポイントはトップ!麻雀に例えるなら立直なのか…?
3人目はミリタリー女子の中村桜姫候補!ミリタリーらしく戦術を立てて PANZER VOR!電撃戦で勝利できるか…?
しかし、ここで考えなければならないことがあるのだ…姫候補は純粋に人気投票ではないのだ!投票には参加できるが優秀なレビューでない限り姫候補達にポイントは入らないのである…仁義なき戦いである…
でも、あきらめるな諸君!レビューが多ければ、その中に優秀なレビューが出てくる可能性もゼロではないのだ!
逆転もあり得る訳なのだ!
だから諸君!この思いをレビューにぶつけるのだぁー!姫候補達はきっと諸君のレビューを待っているぞ!
レビューを書ける書けないではない!
書くか書かないかだ!書かないことには優秀なレビューは生まれないはず!
諸君の一生懸命なレビューに期待する!

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2013.06.11

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

銅

星海社 ラジオ騎士団

幸福の声優ラジオスパイラル現象

レビュアー:USB農民 AdeptAdept

 声優ラジオの何より面白いところは、番組トークの中で、少しずつ声優さんのパーソナルな部分が見えてくるところだと私は思う。
 どんなネタに反応するのか、どんな展開だと勢いがつくのか、誰とのかけあいが生き生きとするのか、など。
 対象をより知ることで身近に感じるようになる、というのとは少し違うと思う。より知ることで、より好きになるというのが、実際に近いのではないだろうか。
 声優さんの声を聴けば聴くほど、その声優さんに対する好意が増していく。もっと聴きたいと思うようになるし、もっと応援したいとも思うようになる。
 そういうリスナーの思いと、レビュアー騎士団の姫決定戦の組み合わせは非常に良いと感じている。

 ラジオを聴いて、応援したくなり、レビューを書いて、その結果ラジオでの出番が多くなる(アシスタントになれば、毎回ラジオにでるはず!)。
 幸福の声優ラジオスパイラル現象とでも呼ぶべきか。
 そのスパイラルに巻き込まれてしまえば、楽しくないわけがない。

 現在は、まだ第二場の投稿総数はわからないけれど、きっと、レビュー募集期間が短期間だったにもかかわらず、その数は前場よりも増えているのではないだろうか?
 増えていれば、この企画の楽しさが証明されたも同然だ。

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2013.06.11

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

鉄

星海社ラジオ騎士団「二代目姫決定戦」スペシャル

逆転期待!

レビュアー:超新星

はじめてラジオ騎士団の方聞かせてもらいました。
今回は初めて姫候補お三方を迎えてのスペシャル番組ということでしたが、みなさん個性的な方達ばかりで誰を支持しようか悩むところでした。
でも僕は桑原由気さんを支持します!
彼女が笑点を好きなのは知っていましたが、まさか並び順まで把握していたとは思いませんでした(笑)
姫候補としてはあまり関係ありませんでしたが、やっぱり本が好きなんだなってことは伝わってきましたし、質問の「Q:10万当たったら何に使う?」「A:ここではいえません」の答えや姫になれれば彼女のいろんな引出しを開けて新しい部分が見えてくるかもしれません!
最後の告知も桑原さんの声に癒されました。
3位からの逆転を期待しています。

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2013.06.11

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団

私は結局彼女に萌えているだけなのかもしれない。

レビュアー:ticheese WarriorWarrior

 レビュアー騎士団の二代目姫候補であるところの、高井舞香さんの説明文には太字で「勢いだけは誰にも負けない、現役大学生声優!」と謡われている。

 ……? 

 「現役大学生声優」の萌えポイントってなんだろう。
 「現役女子高生」なら、なんとなく分からなくもない。星海社関係では『六本木少女地獄』を書いた原くくるさんが思い起こされる。あの時も編集者の太田さんを始め、星海社では「女子高生」を大々的に取り上げて宣伝していた。
 分かる。だって「女子高生」って制服を着ているもの。この場合の制服はもちろん学生服。うーさーも大好きな制服。私も今となっては手の届かない、じゃなくて着れない、若さの証明である制服を着ていると、ああこの娘は若くしてこんなに才能を持っているんだと、インパクトを感じる。感動する。
 なら「現役大学生」は若さの証明となるだろうか。ぶっちゃけハタチだろうとミソジだろうと、大学生はいる訳だし。そういえば女子高生にも、最近は35歳とかいるらしいけど、あれは別な。
 高井舞香さんは確かに若い。十代だし。
 しかし「現役大学生」を押して、彼女の何を伝えてきているのか分からない。この際萌えなくても構わない。彼女の魅力を現す何かが「現役大学生」に内在しているのか非常に気になる。

 私は悶々とした思考の答えは、【『星海社 ラジオ騎士団』、「二代目姫決定戦」スペシャル更新!】がもたらしてくれた。
 平林さんのキモ、もとい愛らしい魔法にかけられて、語ってくれた高井さんにとっての読書とは、
 「捕食」――読む本から知識や感性を得たい。喰らいたい。飲み込みたい。そんな探究心と向上心がにじみ出てくる答えであった。
 私はこれで「現役大学生」が何を伝えてきているか理解した。大学生とは若さではない。萌えではない。遊んで恋する学生でもない。自分の学びたいことを学ぼうとするエネルギッシュさだ。「現役女子高生」とはまた違う魅力が込められているのだと理解した。
 そして彼女の説明文の修飾部分にも納得した。
 「勢いだけは誰にも負けない」、確かにそうかもしれない。新しいことを捕食しようとする彼女は、どん欲に私たちのレビューを読んでくれるだろう。「USB農民さんに会いたい」とも語った彼女の興味は、レビュアー騎士団にも向いている。
 「勢いだけは誰にも負けない、現役大学生声優!」
 この文面に偽りなし。そして私はこの文句に高井舞香を押す力を得る。現役大学生の持つエネルギーと勢いを、姫となった彼女の講評から捕食したいからだ。

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2013.06.11

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団

星海社ラジオ“騎士団”

レビュアー:enoki NoviceNovice

『星海社ラジオ騎士団』。ウェブサイト『最前線』のコンテンツ『星海社レビュアー騎士団』の面々がおくる隔週火曜更新のネットラジオ。

 冬に放送が始まり、テコ入れが入りつつも今まで番組は続いてきました。僕自身『レビュアー騎士団』のほうに強く興味をひかれていたため、喜々としてこの番組を聞き始めまたのです。
 しかし実際のところ、僕はこの『ラジオ騎士団』を初回から数えて三回の放送を聞いたあと切ってしまった、すなわち聞くのを止めてしまったです。理由は至極簡単で、単に面白くなかったからです。

 まず第一に、パーソナリティ間の空気がよくなかったです。噛み合っていなかった、というのが正しいのかもしれませんね。「平林さんとさやわかさんはテンションがずっと低く、古木さんがそれをどうにか盛り上げようとしている。また年代の違いからもパーソナリティ間に大きな溝がある」――そのように僕は感じてしまったのです。もちろん緊張していたこともあるでしょう。しかし、その空気は僕が聞いた三回では一向に改善されなかったのです。話の噛み合わないパーソナリティが贈るラジオを誰が聞きたいと思うのでしょうか。

 第二に、各コーナーの質が低いです。元である『星海社レビュアー騎士団』に引っかけたいのはわかります。しかしゲストコーナー以外の三つのコーナーが醸し出す、溢れんばかりの一見さんお断りの香りはなんなのでしょう。『レビュアー騎士団攻略法』に疑問を送るのはレビューを書いたことがある人に限られてくるでしょうし、『編集者に聞きたい』ことと言われても少し考えを巡らせればラジオにメールを送ってでも聞きたいことは限られるでしょう。付け加えて『レビュアー騎士団攻略法』でのさやわかさんの回答はざっくりしすぎていてそこまで参考にならなかったです。そして、最後の救いに見えた『つけよう!キャッチコピー!!』にメールを送ったリスナーを待っているのは予想をはるかに越えるガッチガチの講評です。最前線の動向に注目していて聞きに来た人はともかく、初めて聞いた人がもう一度聞きたい、メールを送って読んでもらいたいと思うでしょうか。もちろん、先駆けの一つである『うぇぶえらじ@電撃文庫』のように『最前線』のサイト上にのみアップされるのならば問題はなかったのです。しかし、このラジオは響ラジオステーションでも配信されているのです。この矛盾はいかんともしがたいですね。

 ここに述べた二つの理由で、僕は『星海社ラジオ騎士団』の視聴を止めました。

 ――それから春が来て、ふとした気紛れで久しぶりに『星海社ラジオ騎士団』を聞いてみようと思いました。何のことはない、単なる暇つぶしのつもりでした。

 そして、聞き始めて五分。暇つぶしに聞き始めたにも関わらず、そこには顔に笑みを浮かべる自分がいたのです。そう、数か月ぶりに聞いた『ラジオ騎士団』は面白かったのです。

 上で挙げた点の一つ目である、パーソナリティ間の噛み合いの悪さが驚くほど改善されていたのが最も印象的でした。全体のテンションが上がったのもそうだが、三人のキャラクターとその関係が非常にわかりやすく、簡潔になっていたのです。
 視聴者目線に立ち、少しとんちんかんな質問を繰り返すおバカキャラの古木さん。
 番組中でいろんなところにネタを撒いたり話題を発展させたり、古木さんをいじったりする平林さん。
 話題の内容を深めたり、古木さんをいじったりするさやわかさん。
 これは回を重ねるごとに自然にポジションの住み分けが進んでいったのだと思われますが、とはいえパーソナリティ間で話が噛み合い、“ちゃんと聞ける”までになったのは大きな進歩でしょう。実際、この進歩のおかげで各コーナーもメールの内容により深く入っていけるようになり、僕は楽しく聞くことができたのです。

 もちろん、この『ラジオ騎士団』にはまだまだ問題が多くあります。そもそもまだ“聞けるようになった”段階であり、上記二番目の問題は一向に解決へ向かう気配はありません。平林さんはtwitterにて意外に再生数があると呟いており、もしかしたらこのままの体制を望む声もあるのかもしれません。

 しかし、この『星海社ラジオ騎士団』は『星海社ラジオ騎士団』の、『最前線』のコンテンツです。変化しない、自らを更新していかないコンテンツが果たして最前線に立っているのでしょうか。立つことが出来るのでしょうか。僕はそうは思いません。そもそもまだウェブラジオの最前線に『星海社ラジオ騎士団』という番組は立っていません。彼らはようやくウェブラジオという戦場に足を踏み入れたInitiateです。名の通り、『星海社ラジオ“騎士団”』には是非ウェブラジオ界のLordを目指してほしいと思います。

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2012.06.08

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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『星海社 ラジオ騎士団』第7回

主役はあくまで裏方に徹する、の回

レビュアー:星降る夜になったら NoviceNovice

さて、ではでは星海社ラジオ騎士団第7回を聴いていきたいと思います。
本日も、盆栽エディター失格の平林さん、原稿に詰まったときはあえて寝るさやわかさん、テンプレの女王古木さんのお三方がパーソナリティです。

まずはオープニングトーク。平林さんは最近購入した盆栽を、水のやりすぎで早くも枯らしてしまった模様。過剰な愛は君をダメにしてしまう、Too Much Love Will Kill Youですね。QUEENの名曲ですね。

そして、本日最初のコーナーは、レビュアー騎士団攻略法。今回は、もうすぐ終焉を迎えそうな第2シーズンを振り返ります。誰にがんばってほしいですかという問いに、いえ皆さんにがんばってほしいといつになくテンプレートな答えを返す古木さん。無難なコメントありがとうございます。みなさん、レビューの投稿に一層励みましょう!新規勢と古参勢はいい勝負をしているという話でしたが、勢いは確実に新規勢に負けている気がするのは気のせいでしょうか。

ここでメールが一通。「さやわかさんが原稿に詰まったときの気分転換の方法はありますか」―あえて…寝るっ!!という島本和彦式の方法を紹介。みなさま、レビューを書く手が進まずに詰まってしまったら、諦めて寝ましょう。するとあら不思議、締切がいつの間にかまだまだ先になっていますから。締切を守らなくても次回がある、レビュアー騎士団はなんて素敵なところなのでしょう。

続いて本日二つ目のコーナーにしてメインコーナー、開け!心の扉。今回のゲストはデザイナーの川名潤さんです。川名さんは星海社でも『エトランゼのすべて』や『マージナル・オペレーション』を担当されている、売れっ子デザイナーさんです。どれくらい売れっ子かというと、最近うれしかったことが布団で寝られたことというくらい・・・です。川名さんにとってよいデザインだなと思うものはなんですか、デザイナーを目指したきっかけは、等々滅多に聞く事などできないであろう人の貴重なお話がざくざく。

と、第7回はこのような放送でした。
個人的に気になったのは、やはりゲストコーナー川名さんへのなんとかチャンピオンよろしくその道を極めた人への恒例の質問、あなたにとってデザインとは、への回答ですね。
いらない、という回答はすごく極端だとは思いますが、川名さんのデザインの理想はそういうことなのかと、いろいろと説明を聞いて納得もしました。川名さんっぽいデザイン、川名さんだとわかるようなデザインができてしまったら失敗だと言い切る川名さん。なにかものがあってのデザインなのだから、デザインが主張しすぎてはダメなのだと、川名さんにとってデザインは裏方なのだと、そういうことなのでしょう。
こうしてラジオのゲストに呼ばれている時点で、川名さんのデザインというものの価値は主役になりうるはずですが、それでも自分のデザインのスタイルとして裏方に徹している姿勢は、職人っぽさが漂っていてかっこいいですね。
ただまぁ、せっかく川名さんが新しくデザインを担当した『2WEEKS』の発売時期とラジオの更新日が近いのであれば、『2WEEKS』のデザインの話でも少し聞けたらうれしかったかなとは思います。販促もかねて。

さて今回は、裏方の川名さんが主役、ラジオの顔?の古木さんが終始まるで裏方さんのようなテンプレートコメントを連発するという逆転現象が起きた回でしたが、次回はどうなるでしょうか。それではまた。

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2012.05.18

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団

声優古木のぞみ!

レビュアー:USB農民 AdeptAdept

 私の好きなラジオに、声優がパーソナリティを務める声優ラジオがある。
 声優ラジオの面白さの肝は、トークの内容以上に、声優さんの個性が大きい。感情表現豊かで、リアクションの面白い声優さんのラジオは、ほかのラジオでは味わえないと思わせる魅力がある。

 さて、ラジオ騎士団のパーソナリティを務める古木のぞみもまた、プロの声優である。つまり、そう、ラジオ騎士団は世に数ある声優ラジオの一つに数えることができる。では、果たして、ラジオ騎士団は無数の声優ラジオの中で、あえて「これを聴こう」と思わせるほどに面白いラジオだろうか?
 答えは、肯定だ。
 ラジオ騎士団は面白い。
 何が面白いのか。
 それは勿論、声優古木のぞみの強烈な個性だ。

 知らない単語について訊き返し、何度となく嘘知識を信じそうになる無垢なる精神。自分が所属するユニットのデビュー曲をサプライズで流され、感極まって声がつまるほど泣いてしまう繊細さ。ラジオで古木さんの活躍を聴いていると、もっともっと聴きたいと思えてくるほどに、彼女の個性は強烈だ。
 声優としても、ラジオのパーソナリティとしても、どんどん活躍してほしいと思わせる器量をもった古木さんを、私は今後もラジオを聴きながら応援していきたい。
 古木さんに少しでも興味を持った人は、ぜひラジオを聴くことをおすすめします。(特に、第五回が良いですよ)
 こんなに面白くてかわいい女の子、なかなかいないよ。

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2012.05.18

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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『星海社 ラジオ騎士団』第5回

スタートの合図は、49分53秒のラジオ

レビュアー:横浜県 AdeptAdept

ラジオ騎士団が始まって以来、初めてゲストのいない回だということで心配した。
でも何ということもなく、パーソナリティの姫こと古木のぞみさんにスポットを当てた特別編「古木スペシャル」であった。

彼女がラジオ騎士団で主役になることは珍しい。
コーナージングルやゲストへの質問の読み上げを任されるなど、メインパーソナリティを思わせる役回りではあった。
しかし彼女自身をクローズアップするコーナーはなく、焦点が当たるとすれば、団長や平林さんからのツッコミやイジりであり、全体としては聞き手に回る場面が多かった。
だから今回のスペシャルは、今まであるようでなかった「のぞみ姫の一人舞台」だといっていい。

そんな彼女は、参加する声優ユニット「ワンリルキス」がCDデビューし。自身も養成所から事務所へと所属を移し、声優として本格デビューしたばかりだ。
初レギュラーも獲得し、彼女は間違いなく勢いに乗っている。
この「古木スペシャル」は、それを踏まえた上で企画されたのだろう。

だが僕は逆説的に思う。
このラジオこそが彼女のスタートラインになるのだと。
「古木スペシャル」は、彼女が走りだした結果として組まれた特集ではない。むしろこのラジオこそが出立の号砲となる。

番組の中では、「ワンリルキス」のデビュー曲が流された。
声優の「たまご」から「新人」に孵化したことを、さりげなく祝福するyagi_ponさんのお便りも届いた。
さやわか団長からは、デビュー曲に対する力のこもったレビューが贈られた。
ドSの平林さんからは、似合わぬ温かい言葉が寄せられた。
もちろん嬉しいドッキリを企画したスタッフの気配りもある。

そこには彼女の新しい一歩が刻まれていて、その背中を押すみんなの言葉が、音が、気持ちが詰まっている。
彼女が将来もし立ち止まったとき、ふと聴けば旅立ちのときを思い出せるような、そんな番組に仕上がっているはずだ。
ここが古木のぞみの原点になる。
みんなの愛に感涙する彼女の声を聴きながらそう思った。

そして最後にもう1つ。
番組の中だけではない。その向こう側にだって、声優・古木のぞみを応援するファンとリスナーがいることを付記しておく。

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2012.05.18

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団

出版社のラジオだから

レビュアー:yagi_pon NoviceNovice

今まであったラジオ全8回の中では、
このラジオ騎士団5回目の古木スペシャルが、一番楽しめました。
なんでだろー、なんてことを考えてみますか。

個人的に今回が一番楽しめた要因はですね、
団長のレビューにあるんです。
団長のレビューは、同じパーソナリティーの古木さんの所属する
声優ユニットのデビュー曲に向けられたものでした。
古木さんは、自分たちのデビュー曲がかかるとは知らずに、
ドッキリで号泣してしまうのですが。
曲が流れたあとに、団長がデビュー曲へのレビューを読み上げていきます。
いやね、変な話このレビューってなくてもよいじゃないですか。
音源が流れているのだから、それを聴くのが一番わかりやすいわけで、
あえてレビューを聴く必要があるかといわれると、
必ずしもそうだとは思わないんですよ。
それでもそこにレビューを入れてくるのが、
元「レビュアー騎士団ラジオ出張版」だった面影もあり、
出版社のラジオとして言葉で表現することへのこだわりにも見えるし。

ふつうのラジオだったら、レビューなんてなくてもいい。
曲のよさは、曲から感じてもらえばいい。
曲が流れたあとに話すことは、その曲にまつわる話であって、
その曲の話でなくていい。
けれども、そうならないのがこのラジオらしさなのかなぁと。
音楽に言葉で立ち向かう感じがね。
まぁ音楽をかける機会なんてものは今後あまりないだろうけれど、
今後もいろいろなものに言葉で立ち向かってほしいですよね。
イラストレーターさんの絵の魅力を、
言葉で語ったりとかしてほしいですよね。

どうです?ラジオのゲストを、
「では、本日のゲストは、
『エトランゼのすべて』のイラストでもおなじみの庭さんです」
みたいな紹介ではなく、
「では、本日のゲストは、
 しなやかさと暖かさを併せ持ち、独特のタッチで読者を魅了する、
 イラストレーターの庭さんです」
という巻末みたいな紹介とかは。
なんかこう、言葉でそこまで言われると、
実際に絵を見たくなるじゃないですか。
まぁこれはちょっと極端な提案でしたけど。

出版社がやってるラジオだからこそ、
よい曲のどこがどうよいのか、
よい本のどこがどうよいのか、
よい絵のどこがどうよいのか、
そんな表現がされていてもいいんじゃないですかね。
よい感じや、よい雰囲気で通じるものを、
あえて掘り下げてみる、あえて言葉で表現しようとする、
そんなラジオがあってもいいじゃないですか。

そんなことを、音源かけてるのにあえて
言葉でよさを語るさやわかさんの声を聴きながら思いましたとさ。

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2012.05.18

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団

アニラジっぽいトークラジオ

レビュアー:横浜県 AdeptAdept

『星海社ラジオ騎士団』が公開されたとき、「アニラジとAMトークラジオを混ぜた感じ」みたいなことをTwitterに書きました。
アニラジっぽい要素があるというのは、多分みんなも賛成してくれるんじゃないかな。
第1回のゲストだった佐藤友哉さんが「アニラジみたい!」と叫んだくらいだしね。

じゃあその雰囲気がどこからくるのかといえば、やっぱりパーソナリティの「のぞみ姫」こと古木のぞみさんでしょう。
彼女は声優として、いくつかのラジオを担当していらっしゃるようで。
他のパーソナリティ2人に比べて、明らかにラジオ慣れをしています。
また、彼女が見せるノリは、アニラジのそれです。
でも「声優が1人いれば、それでアニラジっぽくなるのか」と聞かれれば、そうでもないわけで。

『星海社ラジオ騎士団』には、1つのラジオ番組としてのアニラジっぽさがキチンとあるのです。
たとえばそれは、アニラジの集まる「響」で配信されている点や、のぞみ姫が「しゃるらんら~ん」(?)とか「わたしの魔法で叶えます!」とか叫ぶコーナージングルにも表れています。
で、これって要は枠組というか、外面がアニラジっぽいというわけです。
声優さんが出てるし、なんかイラストもあるし、アニラジ配信サイトで流れてるし、ジングルもそれっぽいし……。
だけど「そういった外面じゃなくて、内面はどうよ?」「実際のコーナーやトークの内容ってどうよ?」と考えたとき、僕は全然アニラジっぽくないと思うんです。

そこで思い浮かんだのがAMトークラジオなんですね。
まずトークですけれど、のぞみ姫に比べて、さやわか団長と平林さんの2人はテンションが低いんです。少なくとも高くはありません。
それは決して悪いことではなくて、むしろ彼らの役割になっています。
うまいことのぞみ姫と対比されているんですね。
それはコーナーを聴けばよく分かることで、「レビュアー騎士団攻略法」や「編集者に聞きたい!」で2人はガチトークを繰り広げます。
「つけよう! キャッチコピー!!」にいたっては、コーナー名とジングルからは想像もつかない講評が待っています。彼らのダメだしやアドバイスは実にためになる一方で、「そんなマジ採点するの?」と突っ込みたくなるほど。
そこに僕は、おじさん達がちょっとグダりつつもトークを深めていく「深夜のAMトークラジオ」臭を感じたのです。
新しくできた本紹介のコーナーだって、バレンタインがテーマだからライトなエンタメ作品でも薦められるのかと思いきや、ハードボイルドと中公新書ですよ……。
じゃあ、のぞみ姫が唯一アニラジっぽさを保っているのかと思いきや、そうでもないんですよね。
彼女は各コーナーで、2人の話や主張に疑問をもって質問したり、「なるほど」と相槌を打ったりします。リスナーの目線に立っているんですね、無意識でしょうけれど。
オープニングやジングルでは仕切り役の彼女が、コーナーに入るとパーソナリティからアシスタント役に転じているわけです。

だから『星海社ラジオ騎士団』は「アニラジとAMトークラジオを混ぜた感じ」だと僕は思いました。
厳密に言えば、「アニラジっぽいんだけど、その実は深みのあるトークラジオ」といった印象です。
これは先に名前を出した「響」の中では異質ですし、『星海社ラジオ騎士団』らしさになるのではないでしょうか。

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2012.04.02

「星海社ラジオ騎士団」のレビュー

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星海社ラジオ騎士団:開け!心の扉!!

こういうラジオが好きなので

レビュアー:yagi_pon NoviceNovice

ラジオがずっと好きでした。もちろん今も好きです。今でも一番好きな番組は「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」です。この番組は、2008年に惜しまれつつも終わってしまいましたが、先日このラジオの話題を久しぶりに目にしました。くりぃむしちゅーの有田さんと、このラジオの大ファンでゲストに来たこともあるASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル後藤さんが、後藤さんの著書『ゴッチ語録 A to Z』の巻末で対談でのことです。その中で、ラジオのおもしろさは結局「内輪」なのだと、有田さんは言っています。彼が言うとおり、「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」は内輪ネタのオンパレードでした。スペシャルウィークというラジオ聴取率期間内での放送にて、ひたすら高校時代の友達にどういう人がいたのか、ひたすら話しているだけということもありました。ラジオに対する思いは人それぞれだとは思いますが、私は、ラジオだから聴くことのできる「内輪」な部分が非常に好きです。
さて、本題に入りましょう。星海社ラジオ騎士団の話です。この番組一つで話をするのは難しいので、比較対象を持ってきて話をしたいと思います。また少し話が逸れるのですが、この星海社ラジオ騎士団が配信されている響というサイトには、以前に訪れたことがありました。それは偶然にも内容の近いものだったので、今回はそれを比較対象にしたいと思います。その番組は「沢城みゆきと12の夜」というもので、CD化もされたWebラジオの中ではなかなかのヒット番組だと思います。この番組は、声優・沢城みゆきさんと交流のあるプロフェッショナルなゲストを毎回招いて話をする番組です。毎回ゲストを呼ぶという形式も似ているため、比較はしやすいと思います。この番組で私が特に好きな回は、脚本家の岡田麿里さんがゲストに来た回です。”私は岡田さんのことを「まりりん」と呼ぶのに、岡田さんは私のことを「沢城」と呼ぶ。混沌としてる。そんな風に呼ぶ女性は事務所の社長とあなただけだ!”という二人の会話や、”あだ名はあまりつけられないけれど、小学校の頃は背が高かったので「ゴーレム」と呼ばれていた。目の前でたて笛を吹かれて眠れと言われた”という岡田さんの話などなど、すごくパーソナルな話が笑えておもしろい。もちろんそうした仲好しとしての話だけではなく、プロフェッショナルな話もある。”脚本家として作品に参加するときと、シリーズ構成として作品に参加するときの違いは?”などと言ったリスナーからの質問をぶつけたりもする。私が個人的に、星海社ラジオ騎士団の特にゲストコーナーでがんばってほしいなと思うところは、上記でいうところのパーソナルな話の部分です。パーソナルが現状は話がないわけではありません。開け!心の扉!!というコーナーではゲストへの質問でパーソナルな話をしていると思います。ではなにが足りないのかといえば、その人とだからできるパーソナルな話だと、私は思うのです。先ほど出てきた二人はどう呼び合っているのかという話に象徴されるような、この二人ではなかったら確実にしないであろうな、という話。例えば、パーソナリティの一人である平林さんは星海社で編集として働いているわけだから、じかに担当した人が来ることもあるわけで、「雑誌のインタビューで聞いても同じことが返ってくるんじゃないの?」と思う以上のおもを引き出せると思います。また、もう一人のパーソナリティであるさやわかさんも、団長として星海社レビュアー騎士団をやっているわけだから、「こういうレビュー来てますけどどうですか?」なんて聞いてみてもいいと思うのです。「実はこの本、全部iPadで執筆しました」くらいの驚きが提供されてほしいと思います。レビュアー騎士団でも、金をもらったレビューは大概、すごくパーソナルな話が絡んでいるじゃないですか? その人だから書ける話というのがおもしろいので、星海社ラジオ騎士団でもぜひ、星海社ラジオ騎士団でしか聞けないような内輪な話を期待したいなと、個人的には思ってします。

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2012.04.02


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