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「竹画廊」のレビュー

金

竹画廊

竹画廊の魔物

レビュアー:牛島 AdeptAdept

 竹画廊には魔物が潜んでいる。メシテロと言う名の魔物である。その時々の旬の食材、きらびやかなお菓子、見ているだけでお腹がすく料理。深夜に竹画廊を覗くとき、我々は常に試されている。

 竹画廊に描かれるたべものがなぜ美味しそうに見えるのか。竹氏が描くイラストは幻想的で、ときに現実のたべもの以上に美味しそうに見える。そういえば、幼い頃に読んだ児童書のホットケーキがやたらと美味しそうに見えたことを思い出す。

 きっと竹氏はたべものも、食べることも大好きなのだろう。だから、こうも美味しそうなイラストが描けるのだ。


 ああ、カブが食べたい。

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2014.03.27

「竹画廊」のレビュー

銅

竹画廊

画集発売決定おめでとうございます。

レビュアー:sakuran NoviceNovice

愛らしい星猫

透き通るような水色が美しい背景

鮮やかで思わず見入ってしまうようなイラスト


そんな素敵なデジタル画廊、「竹画廊」がオープンして早1年。

そしてついに来年1月、竹画廊画集発売が決定。

誠におめでとうございます。


竹画廊開始当初からのファンでした。

代表作として有名な戯言シリーズ、刀語などの挿絵で見る絵とは違う、竹さんが普段の生活で見たこと感じたことがそのまま活き活きと描かれているところが大好きです。

やはり竹さんの絵における色の多さと線のシンプルさはもちろんのこと、空を描く青色の美しさが魅力的です。


皆様も竹画廊を御覧になった後は空を見上げてみるのもいいのではないでしょうか。

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2012.01.30

「竹画廊」のレビュー

銅

「竹画廊」

イラストレーターの安息の地

レビュアー:zonby AdeptAdept

大好きなイラストレーターのイラストレーションを、定期的に安定した形で見ることができるというのは幸福なことである。特に「竹画廊」のように、一つの大きなホームページのコンテンツとして、安定した場所を与えられている場合は、よほどのことがない限り消失する可能性がなく、こちらも安心して見守ることができる。
竹さんの描くイラストレーションを、愛するものとしてそれは非常に重要なことだ。

私がその点を重要視し、また何故コンテンツの消失を過剰に恐れるのか?
その答えも、また竹さんにある。
かつて、私が戯言シリーズを通して竹というイラストレーターの存在を知った頃。すでに竹さんが運営していたホームページの痕跡は、跡形もなく消え去った後であったからだ。

世の中には数え切れない程のイラストレーターがいる。プロ・アマを問わずその多くは個人でホームページを持ち、そこで作品の展示や仕事で使用された絵の報告などを行なっているのが普通である。
今ある「Pixiv」や「TINAMI」「PiXA」などの投稿系コンテンツがあまりメジャーではなかった頃は特にそうで、気に入ったイラストレーターを見つけては、様々な検索ワードで探し出し(活躍しているイラストレーターはともかく、アマチュアで活動している良い絵描きさんを見つけるのは本当に大変だった)お気に入りに登録するということを繰り返していたのを覚えている。
それらを巡回しながら、新しい作品を見ることができるのは、楽しい時間だ。

だが、それは唐突にやってくる。
そうしてお気に入りを増やし、更新を期待してホームページを覗いた瞬間に現れる、「404 Not Found」の文字。あるいは、「閉鎖しました」のメッセージ。
そう。
そういった個人運営のホームページは、個人で全てをまかなっているが故に、運営し切れなくなる。あるいは、閲覧者の知らない個人の事情で、ネットの海から忽然と姿を消してしまうことが多々あるのだ。その時の虚無感・喪失感たるやここに記すには言葉が足りない程だ。

故に、「竹画廊」という一つのコンテンツとして安定した居場所を持ち、随時更新されるイラストレーションの数々に、私は非常に満足すると同時に、安心感を抱いている。
また、ブログ形式での更新も楽しみの一つだ。
戯言シリーズでは、ある程度シンプルなベジェ曲線から始まり、シリーズが終盤を迎える頃にはグラデーション・透過などイラストレーターの機能を駆使した技巧の変化を見て取ることができた。刀語では一転、凝った線画を少なくし、かわりに洗練されたデザイン性と色を面として捉えたイラストレーションを見ることができた。勿論、作品の雰囲気に合わせてそういった描き方を選択したのかもしれないが、描くのが人間である限り、絵というものは常に変化し続けるものである。
ブログでは過去の絵から現在の絵までを、クリック一つで簡単に見ることができる。今まで書籍という形でしか観測することのできなかったその変化を、今度はブログで見続けていくことができるのだ。更に言うと、書籍化されない絵を見ることもできるし、絵に添えられた文章から竹さん自身に何があってその絵を描いたのかなども知ることができ、ファンとしては至福の一言に尽きる。

「竹」という一個の世界観を確立した、魅力的なイラストレーションを描くことのできるイラストレーターは、他にはいない。そして、そのイラストレーションを存分に見ることができるのも、また「竹画廊」しかない。
どうか、また突然の消失だけは避けて欲しいところだ。
それは全国の竹ファンも心の隅できっと危惧し、祈っていることだろう。私も一人の竹ファンとして、見守り、祈る。
「竹画廊」が、竹というイラストレーターにとって、安定して作品を掲載できる安息の地であることを。

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2011.09.08


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