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読者レビュー

金

竹画廊

竹画廊の魔物

レビュアー:牛島 Adept

 竹画廊には魔物が潜んでいる。メシテロと言う名の魔物である。その時々の旬の食材、きらびやかなお菓子、見ているだけでお腹がすく料理。深夜に竹画廊を覗くとき、我々は常に試されている。

 竹画廊に描かれるたべものがなぜ美味しそうに見えるのか。竹氏が描くイラストは幻想的で、ときに現実のたべもの以上に美味しそうに見える。そういえば、幼い頃に読んだ児童書のホットケーキがやたらと美味しそうに見えたことを思い出す。

 きっと竹氏はたべものも、食べることも大好きなのだろう。だから、こうも美味しそうなイラストが描けるのだ。


 ああ、カブが食べたい。

2014.03.27


さくら
このレビューお気に入りです。なんでしょう。やけに説得力があって。みんな経験しているであろう児童書でのたべもののお話があるから、牛島さんの思っていた感覚が伝わるのかなーって思いました。

さやわか
おおっ!姫のお墨付き!たしかに、短くて、かつ文章としての魅力がぎゅっと詰まった、いいレビューですな。そしてまたたしかに、児童書のくだりがあって、共感させることでうまく文章の説得力を引き出している。しかも、「そういえば~思い出す」という控えめな書き方で余韻を残し、みなまで言わずに共感させようとする。でも「みんなもそうだろう」とまで言い切らず、共感の押しつけは行っていない。これはうまいバランス感覚だと思います。うーん、これは手練れという感じ。「金」にしちゃいましょうかね!あ、冒頭の共産党宣言パロディっぽい部分も、なんか好きです!

本文はここまでです。