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読者レビュー

銅

星海社ラジオ騎士団

私は結局彼女に萌えているだけなのかもしれない。

レビュアー:ticheese Warrior

 レビュアー騎士団の二代目姫候補であるところの、高井舞香さんの説明文には太字で「勢いだけは誰にも負けない、現役大学生声優!」と謡われている。

 ……? 

 「現役大学生声優」の萌えポイントってなんだろう。
 「現役女子高生」なら、なんとなく分からなくもない。星海社関係では『六本木少女地獄』を書いた原くくるさんが思い起こされる。あの時も編集者の太田さんを始め、星海社では「女子高生」を大々的に取り上げて宣伝していた。
 分かる。だって「女子高生」って制服を着ているもの。この場合の制服はもちろん学生服。うーさーも大好きな制服。私も今となっては手の届かない、じゃなくて着れない、若さの証明である制服を着ていると、ああこの娘は若くしてこんなに才能を持っているんだと、インパクトを感じる。感動する。
 なら「現役大学生」は若さの証明となるだろうか。ぶっちゃけハタチだろうとミソジだろうと、大学生はいる訳だし。そういえば女子高生にも、最近は35歳とかいるらしいけど、あれは別な。
 高井舞香さんは確かに若い。十代だし。
 しかし「現役大学生」を押して、彼女の何を伝えてきているのか分からない。この際萌えなくても構わない。彼女の魅力を現す何かが「現役大学生」に内在しているのか非常に気になる。

 私は悶々とした思考の答えは、【『星海社 ラジオ騎士団』、「二代目姫決定戦」スペシャル更新!】がもたらしてくれた。
 平林さんのキモ、もとい愛らしい魔法にかけられて、語ってくれた高井さんにとっての読書とは、
 「捕食」――読む本から知識や感性を得たい。喰らいたい。飲み込みたい。そんな探究心と向上心がにじみ出てくる答えであった。
 私はこれで「現役大学生」が何を伝えてきているか理解した。大学生とは若さではない。萌えではない。遊んで恋する学生でもない。自分の学びたいことを学ぼうとするエネルギッシュさだ。「現役女子高生」とはまた違う魅力が込められているのだと理解した。
 そして彼女の説明文の修飾部分にも納得した。
 「勢いだけは誰にも負けない」、確かにそうかもしれない。新しいことを捕食しようとする彼女は、どん欲に私たちのレビューを読んでくれるだろう。「USB農民さんに会いたい」とも語った彼女の興味は、レビュアー騎士団にも向いている。
 「勢いだけは誰にも負けない、現役大学生声優!」
 この文面に偽りなし。そして私はこの文句に高井舞香を押す力を得る。現役大学生の持つエネルギーと勢いを、姫となった彼女の講評から捕食したいからだ。

2013.06.11

まいか
若干「高校生」でなくなった自分にショックを受け(笑)、新たに「大学生」の自分をどうプロデュースすべきなのか考えされられました。考えされられたと言ってもこれについては完璧な結論は出ないと見込み、考え続けることが大事だと思っています!しかし忘れがちなこと、きっかけをありがとうございます!(あまりにも長く語ると姫ではなく高井舞香のみになってしまうため、簡潔に。)  そして、こう自分で考えることが捕食行為だと認識しております。いやはや、レビューにまさか私が材料として登場するとは・・・・・恥ずかしくて死んでしまいます。
さやわか
今回は本当にレビュアー騎士団自体やラジオ騎士団への投稿が多くて、二代目姫決定戦への反響の大きさを感じさせました。これもそうした投稿の一つ。ちょっとだけ純粋に高井さんへの応援に近くなってしまっているような気もしますが、あくまでも軸足をレビュアー騎士団に置いているようなので愛情十分ということで「銅」といたしましょう! 「現役大学生声優」が萌えるかどうかという件については、真面目な話ですが、自分がそう思うからという理由で「萌える」「萌えない」と断じてしまうことはレビューにとってけっこうなリスクになります。嗜好というのは千差万別なので、「これが普通の考え方だ」と強く主張してしまうと、そう考えない読者を切り捨てることになってしまう。そこで、こういう時はあくまでも「自分としては」現役大学生声優と言われてもピンと来ない、という書き方を強調するようにするのがよいでしょうね。

本文はここまでです。